パナソニック創業者で経営の神様と言われた松下幸之助氏は有名ですが、その奥様もまた何かと逸話が語り継がれて有名です。
たとえば、こんな話があります。
「私は割安でも必要のないモノは買いません。
たとえば八百屋さんで、ある野菜が3つ一山100円で売られていたとします。2つだと70円で売っている。
すると、誰でも3つ一山100円のほうがお得な気がしてそっちを買います。でも、3つも買う必要がない、2つあれば十分といったとき、私は2つのほうを買います。
たとえ3つのほうが割安、2つは割高だとしても、必要数が2つであれば2つを買うのが結局は上手な買い物だと私は思います。
要らないモノまでついついまとめて買ってしまうことは良くないことです」
・・・と、話されていたそうです。
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奥様は名を「松下むめの」さんといい、三洋電機創業者の井植歳男(いうえ としお)さんの実姉でもあります。
経営的な考えで家計を切り盛りされていたのだと思いますが、目先のお得感に惑わされないで自分のポリシーをもって必要なもの以外は買わない・・・という姿勢は立派だと思います。
流石です(私なんかはついついお得感に乗せられて、3つ一山を買ってしまいそうです)。
「必要なもの以外は買わない」というのは「在庫を持たない」という考えに通じます。
モノが溢れ、大量消費にすっかり慣れてしまった昨今ですが、改めて考えてみると、そうしたお金の使い方はムダ遣いになりますし、より多くの廃棄物を生み出すことになります。
必要なものは買うけど、それ以上のモノをあえて求めない・・・という意識をもって日々の生活を暮らすことは大事なことだと思います。