ある問題を抱えて、「どうやったらうまくいくのか?」を考えても考えても答えが出てこないとき、人は「壁にぶち当たった」と言います。
そうした「壁にぶち当たる」ことは優秀なサラリーマンなら仕事で何回も経験するものです。
一度も壁にぶち当たったことがない・・・というサラリーマンは、もし経営リーダーに昇進しているなら相当優秀な人ですが、そうでないならただ単に重要度の低い仕事しかさせてもらっていないだけかもしれません。
・・・・・・・・・・・・・・・
そうした場合の解決策は、「問題を再定義し直す」ことで解決の糸口が見えてくる場合があります。
「問題の再定義する」とはすなわち「質問を再設定すること」であり、言い換えると「質問の仕方を変更する」ことです。
たとえばこうです。
どうすればうまくいくのか?
→ うまくいっているものに共通していることは何か?
「どうすればこの病気を治せるだろうか?」であれば、着眼点を変えて「この病気から治った人の共通点は何か?」とか「この病気にかからない人の共通点は何か?」と質問し直してみるわけです。
そうすることで、見えなかったことや、気づかなかったことなどが見えてきたりします。
観察眼の視点を変えると、難解な問題がスルッと解ける場合があります。
壁にぶち当たったら、それまでと同じ質問でその壁を撃破しようとしても難しいものです。
それで撃破できるなら、とっくにできているハズだからです。
そのため、どうしても別の角度からの質問が必要になり、そのためには問題を再定義し直すことが必要となります。
どうすればこの商品が売れるようになるだろう?
→ この商品を購入している人に共通していることは何だろうか?
質問を変えると視界が変わります。
もしかすると、答えはいつも目の前にあるのに見えていないだけ・・・なのかもしれないですね。