6月5日は語呂合わせで「老後(ろうご)の日」・・・だそうです。
いろいろ考える人がいるものですね。
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あるところが実施した、50歳以上の男女全国300人対象の「終の住処(ついのすみか)調査」によると、70代以上の4割を超す人が「終の住処を考えていない」・・・だったそうです。
「今住んでいるところが終の住処(になると思う)」と答えた人は全体の約2割、50代では1割強で、60代で3割弱と増えるものの、70代以上でも約3割にとどまる結果だったようです。
70代以上の7割の人が「今の居住を終の住処と考えていない」・・・というのはかなり意外でした。
みんな自分の住むところに一抹の不安を抱えながら生きていらっしゃるのかもしれません。
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以前は一般的に、実家住まい→自立(独立)→所帯を持つ・・・という過程の中で住む処を変えていく言わば「住処(すみか)すごろく」を徐々に進んでいく人が多かったと思います。(最近の若い人には「すごろく」という言葉が通じないかなあ???)
「住処すごろく」というのはこんな感じです。
スタート(ふりだし) = 家族と同居
→ 一人暮らしでアパートを借りる
→ アパートからマンションに引っ越しをする
→ 結婚して2人で賃貸アパートを借りる
→ 余裕ができたら賃貸マンションに引っ越す
→ 子どもができて広めのマンションに引っ越す
→ 頭金を貯めて新築の持ち家を買う
→ 転勤で持ち家を売って郊外へ引っ越す
→ 最終的な終の住処(ついのすみか)を購入
= ゴール(あがり)
この住処すごろくの流れが一つのイメージとしてありましたが、今では最後のあがり(=ゴール)が有料老人ホームや特別養護老人ホームに変わりつつある時代に思えます。
人々の「住」に関しての生き様は多様化してきています。
変わらないのは「買うか、借りるかの選択肢」・・・くらいです。
購入派の人もいれば、賃貸派の人もいます。
みんなそれぞれの価値観で、自分の住むところを考えます。
不動産投資とは「賃貸派」の人たちの需要に対して供給を行なうものであり、そうしたニーズを満たしてあげるものだと思っています。
そして、場合によってはそうした賃貸派の人たちに「物件を売却してあげる」ことで、賃貸派から購入派に転じることを促してあげる一種の啓蒙家みたいな側面もあるのかもしれないですね。