平成の前は、昭和でした。
昭和元年は、1926年です。
その3年後の1929年に世界恐慌が起こりました。
さらに2年後の1931年に満州事変。
1933年、国際連盟脱退。
1937年、日中戦争。
1939年、第2次世界大戦。
1941年、日米戦争。
1945年、敗戦。
そこからカウントして今日までは74年間ですが、言ってみれば「たった/わずか」74年間です(一世代分にすぎません)。
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戦後の昭和を支えたのは、一種の会社絶対主義だった・・・と言えるかもしれません。
会社の方針に盲目的に従って、まさに身を粉にして人々は朝から晩までほとんど休日もなく働き続けました。
フランスの首相から「日本人はまるでアリのように働く人種だ」と言われても、まったく意に介せずせっせと働きました。
アメリカから「日本人はウサギ小屋に住んでいるようだ」と揶揄されてもお構いなしに「核家族化→狭いマンション住まい」が普及し続けてきました。
その結果、日本は敗戦をしたにもかかわらず世界が驚愕する経済成長を成し遂げました。
ところが、昭和から平成になった途端に経済バブルが崩壊し、連れてそれまでの会社崇拝が一気に瓦解し始めます。
それまでの伝家の宝刀だった「終身雇用と年功序列」制度はあれよあれよという間に崩壊して消えていきました。
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ところで、平成の時代の日本という国は戦争とは一線を画して「まったく戦争の無い時代」でした。
これは大いに自慢できることだと思います。
昭和の時代とは打って変わって、文字通り「平和に成った(=平成)」わけです。
まあ、国の外では戦争だらけでしたが・・・
(アフガン戦争、イラク戦争、ロシアーグルジア戦争、リビア戦争、シリア内戦、ウクライナ内戦など)。
日本国が一切戦争をしなかったというのは、「今を生きている」私たちにとってとてもありがたいことであり、世界的に見てもすばらしいことだと思います。
半面、経済的には「失われた20年」という言葉が一般化するほどに停滞しました。
それでも、人々の生活はどんどん便利になったと思います。
大きくはIT革命/インターネットやスマホの普及が大きかったと思います。
今から31年前の平成元年の頃を思いだすと、今とのギャップに驚かされます。
いよいよ明後日「新元号」が発表され、1ヶ月の告知期間を経て5月1日から「改元」となります。
果たして、新元号以降の日本国や経済や政治はどうなっていくでしょうか?
答えは、私たち自身で作り上げていく・・・ことが大事なのでしょうね。