飛べない鳥キーウイと護送船団方式

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

ニュージーランドには飛べない鳥「キーウイ」が生息しています。

キーウイは鳥であるにもかかわらず、翼が退化して飛ぶことができません。

それははるか7千万年以上も前の太古に、この地域が食肉性の哺乳類がいる地域と隔絶されたことに原因がある・・・と言われています。

つまり、天敵に襲われることがなくなり、逃げ回る必要がなくなり、やがて羽や尾が退化していった・・・ということです。

良く言うと羽を使わなくても済むように進化した・・・ですが、悪く言うとダラけているうちに退化してしまった・・・です。

出来事は一つでも、そのとらえ方はさまざまです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本の銀行はかつて「護送船団方式」で国に守られているので潰れない・・・という神話がありました。

「護送船団方式」というのは「一番遅い船に合わせて航海する」という意味で、転じて「一番収益の悪い銀行に合わせて国が面倒をみて、それがすべての銀行の永続を保証することを意味する」・・・といったものでした。

その結果、銀行は横並び・財務省(当時は大蔵省)の言うことを聞いていれば大丈夫、という志向で、銀行は表面的には給料も高く大学生の憧れの就職先でした。

しかし、その反面、本質的には競争力が低くなり、実態は弱体化していった・・・わけです。

天敵がいなくなった(=競争経済社会という概念がなくなった)ために、キーウイと同じで退化してちょっとしたことで滅びやすくなってしまったと言えます。

そして、バブル崩壊の歴史的過程の中でその神話も崩壊して消えていきました。

銀行はバブル崩壊時に財務力を強化することを言い訳に公的資金(←要は国民の税金のこと)を資本注入してもらい、年月をかけて倒産の危機から抜け出すことができました。

その間、多くの他の民間企業は公的資金の注入などといった温かい温情がないために倒産して消えていきました(かなり不公平な措置だったと思います)。

他の民間企業だったらとっくに破産していたところを、銀行は国の恩情で税金をもらうことで助けてもらった・・・というわけです。

私が気に入らないのは、その恩義をほとんどの銀行関係者は感じていない/感謝していない/自分たちは特別だというニセのエリート意識を持ったまま偉そうに振る舞っている・・・というところです。

まあ、今それを言ってもしょうがないことですが、キーウイが保護されて絶滅の危機を脱したように銀行もまた保護されて倒産の危機を脱した歴史は忘れてはいけないと思っています。

ぬくぬくとぬるま湯に浸かったビジネス展開をしていくと、目先は良いものの体力・自助力・サバイバル力が劣っていきます。

人も同じだと思います。

自己責任の原則の意識を失うと、生き抜いていく力がどんどん弱くなっていきます。

人の場合は、生活保護という政策以外は誰も助けてくれませんから、自分で生き抜いていくだけの経済力を持つことはとても大事だと思います。

自立して生き抜く経済力を持つ・・・これは本当に大事なことだと思います。

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2018-7-27

    【自己診断付き】歳をとったら「フレイル」に要注意!

    元気な人も歳を取り、いつか元気でなくなっていきます。 残念ですが、人間である以上仕方のないこと…
  2. 2018-1-15

    楽しいからラク⇄ラクだから楽しい

    漢字で書くと「楽しい」も「ラク」も「楽」という字ですが、楽しいとラクはちょっと違います。 楽し…
  3. 2017-3-21

    【リーダー必読!】人事評価でリーダーが心がけること

    社員の仕事ぶりを評価するときには、いくつもの評価の仕方がありますが、例えばこんな切り口があります。 …
  4. 2018-1-31

    トマス・J・スタンリーに学ぶ「お金持ちになるコツ」とは?

    『隣の億万長者』という本で有名な作家のトマス・J・スタンリーは、お金持ちになるコツとしてこんなことを…
  5. 2021-3-19

    「何を」節約するか?が大事

    節約をするなら、たとえば「少しでも多くの金を貯める/残す」といった目的意識を持ち、自分で自分に言い聞…
  6. 2017-1-18

    部下の欠点・短所を指摘するときのコツ

    上司が部下を自分のデスクに呼んだとします。 上司にそのつもりがなくても、上司の言うことは得てし…
  7. 2018-8-3

    トイレのハンドドライヤーとビジネスチャンス

    最近思うのは、どこのトイレに行っても紙タオルを置いているところは減ってきていて、むしろハンドドライヤ…
  8. 2022-5-25

    「藁(わら)ぶきの家」ではなく「レンガの家」を・・・

    私は常々「権利収入を持つこと」を推奨していますが、この「権利収入を持つこと」は童話『3匹の子ブタ』で…
  9. 2017-1-22

    トランプ政権のトロイカ体制に学べるか?

    組織はトップとNo.2で決まります。 この場合、トップもNo.2もそれぞれ一人であることが重要…
  10. 2017-11-18

    身だしなみとお洒落(オシャレ)の差

    最近は「身だしなみ」という言葉をほとんど聞かなくなりました。 普段お洒落には無頓着な私ですが、…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る