たとえば、自分が70歳くらいで一人暮らしだとします。
現役時代から銀行口座にお金を積み上げてきたおかげで、幸いなことに当面生きていくだけの蓄え(貯金)は十分にあると仮定します。
でも、たとえお金はあっても、これまでは会社生活一辺倒で仕事一筋で生きてきた/趣味もなければ友達もいない/特にやりたいことや夢も目標もない・・・という人生を送ってきたとすれば、これからの向こう30年は虚しい人生になるかもしれません。
これまでの人生だって、もしかすると途中からは単に電話帳が積み重ねるような感じでお金(給料)を積み上げてきただけの人生で実は随分虚しい生き方だった・・・と自分自身でもうすうす感じているかもしれません。
そこに人生の満足感や充実感は少ないと思います。
家には自分以外誰もおらず、日中でも部屋のカーテンを締め切った暗い部屋の中でボーッと生活をしていたら脳もボケていきます。
お金があっても、それは単に使用権利だけがあるだけで、生活費以外に使い道がなければあとは「寄付・相続(没収)」に使うくらいしかありません。
お金の使い道が明確になっていないと、人生そのものをが無意味に感じてしまうと思います。
そういう人生になると、一体何のための人生だったのか?・・・と、場合によっては悩み、苦しむことになり、後悔の念だけが重くのしかかってくるかもしれません。
お金は、生きてる間に自分がその権利を行使しなければ意味がなく、死んであの世にお金を持っていけるわけではありません。
お金よりも重要なのは、ライフスタイルだと思います。
言い換えれば、自分の生き様であり、生き方の哲学です。
何のためにお金を欲するか?・・・を、人は年齢を重ねるごとに重要視していく姿勢が大事だと思います。