料理などでよく 「母(おふくろ)の味」などと言ったりしますが、不思議なのはどんなに同じように料理をしても自分がつくるのとお母さんがつくるのではどこかビミョーに味が違う・・・ということです。
有名レストランのシェフが監修した料理本を見て何かをつくっても同様で、同じ味を再現することはけっこう難しいです。
何人かが同じ材料を使って、同じように料理をしてもそれぞれ味が異なります。
微妙に何かが異なっているように思えてしまいます。
わずかな時間の違いやわずかなグラムの違い等がいたるところに生じて、それらが複合的に重ね合って最終的な味の差になるのだと思います。
つまり、「ノウハウは同じでも結果は必ずしも同じものにならない」ということです。
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世の中には「成功本」の類がたくさん売られています。
では、それらの本を読んだ人が皆成功しているか?・・・と言うと残念ながらそうではありません。
ノウハウは本から学ぶことができても、それを実行動に移すことができていないからです。
行動に移した人も、それぞれ微妙に差異が生じます。
同じノウハウを実践しても成功できる人とできない人がいるのは、料理と同じで「ノウハウを正しく実践することが難しい」からだと思います。
ノウハウとは言ってみれば「最大公約数」です。
いろんな角度から見た材料の良いとこ取りみたいなもので、それらの重なった集合部分がノウハウだと思います。
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ノウハウはもちろん大切なのですが、ノウハウばかりを追い求めるのではなく、マインド・心の姿勢を求めることが、もっと重要だと思います。
成功するのに必要なのは、ノウハウといった知識ではなく(←もちろん知識も必要ですが)、その知識をどう組み合わせてどう使えるか?・・・といったスキルがなければノウハウは活きてきません。
そのスキル(能力)を身につけるのは一朝一夕ではムリで、マインドがしっかり整っていなければ継続してスキルを身につけたり磨いたりすることはできません。
ローマは一日にしてならず・・・と同じで、ノウハウを得れば誰でもそう簡単に成功できるものではないですね。
ノウハウという最大公約数を身につけるには、その基礎部分がしっかりしていることが大事なのだと思います。