いつの頃からか「副業で稼ぐ」という言い回しがあちこちで聞かれるようになりました。
副業で○○万円稼ぐ!・・・といった感じです。
また「元ニートが毎月△△万円稼げるようになった秘密の方法!」など、人の欲をくすぐるキャッチコピーもよくあります。
言えるのは、「副業で成功した人はあまりいない」ということです。
たとえば、元ニートが成功・・・などというのは副業というよりも本業で稼げるようになった!ととらえるのが自然です。
ニートであれば、稼げる仕事こそが本業であるハズだから(先にやった仕事が本業で後にやった仕事は副業だとは言わない)・・・です。
稼げないと生きていけないのですから、稼げる方を本業といって然るべきだと思います。
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一般的なサラリーマンなどが、将来への漠然とした不安や今の給料への何となくの不満から副業に興味を持って何かを始めてみるケースはよくあると思います。
ところが、なかなか長続きしないものです。
継続的に満足するほど稼げるようになる人は稀だと思います。
その差は何ですか?
と聞かれたなら、やはり「本気度の差」 だと思います。
つまり、本気で稼ぎたいと思っているかどうか・・・ということです。
サラリーマンは、ニートと違って毎月給料という固定収入があります。
その砦に守られている以上、なかなかそこから飛び出していく勇気を出しきれません。
副業がうまくいかなくて、収入が入って来なくても本業の給料で最低限の生活はできてしまうので、困っているように見えても実はさほど困っていないのが本音です。
だから、本気度もそれだけ弱くなります。
本気ではないから、稼げないわけです。
プライベートの時間や寝る時間を削ってまで果たして本当に副業をやる気持ちを真剣に持っているのか?・・・と問われれば、多くのサラリーマンはちょっと希薄だと思います。
自分のお小遣いを叩(はた)いてまで、新たな知識や経験を身につけようと投資をする覚悟があるのか?・・・というと、ちょっと懐疑的です。
ちょっと厳しい言い方をすれば、「副業」という言葉・意味付けが自分を甘くしています。
本業と副業という概念でとらえるのではなく、「どれも本業で収入口をたくさん持つんだ!」という発想が大事ですね。
そう発想すれば、副業ではなく「複業」とうとらえ方になり、副収入ではなくて「複収入」というとらえ方に変わります。
そうすると、どれも本気で取り組む姿勢が強くなると思います。