NHKの番組で「チコちゃんに叱られる」というのがあります。
割と好きな番組の一つなのでたまに見ているのですが、ここでチコちゃんが取り上げる題材のほとんどが「日常、人々が当たり前に思って何の疑問も持っていないようなこと」・・・です。
「当たり前に捉えていてそれ以上深くは考えていないこと」をチコちゃんは取り上げ、ちょっとした疑問を出演者に投げかけては「ねえ、ねえどうして~?」と問い詰めます。
そこに私たち視聴者の「気づき」と新たな「知識の吸収」のチャンスがあります。
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フランスの思想家・哲学者のルソーは、「人間は呼吸するために生きているのではなく、何かをするために生きているのだ」・・・と言いました。
言われてみれば当たり前のことで、そもそも誰も「自分は呼吸するために生きている」とは思っていません。
会社も同様です。
会社の目的は「利潤追求と理念追求」ですが、それは「会社を存続させるために必要なこと」であり、ほとんどの人は「会社を存続させることが大事だ」・・・なんて思っていないハズです。
話は戻りますが、ルソーの言う「何かをするために人は生きている」と考えたとき、では改めて「自分は何をするために生きているのだろうか?」と問いかける姿勢も大切だと思います。
かなり哲学的ですが、ときにはそうした場と時間を設けることも良いと思います。
ルソーのような思想家/哲学者といった類いの人たちは、「一見当たり前のように見えるけど、私たちがすっかり忘れている人生の本質や盲点」を鋭く指摘することが多いと思います。
「自分は呼吸するために生きている」とは思っていないけど、じゃあ、自分は何をするために生きているのか?・・・というと、即答できる人は少ないように思えます。
チコちゃんならそこですかざず「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と叱りつけるかもしれません・・・。
自分にとってその「何か」とは何なのか?・・・と考えてみることは、コロナショックが起きた今年だからこそ余計に大切なことのように思えます。