「苦労しなさい。
ただ、何年かして振り返ってみた時に、その苦労を笑い話にできるように努力しなさい」
とは、五代目 古今亭今輔(桂歌丸さんの師匠)の言葉です。
その時はひどい経験だと思えたことも、年月が過ぎて歳を重ねていくと、そのときの経験があったからこそ今がある・・・と思えるようになったりします。
当時の仲間と一献傾けながら「あのときは・・・」とお酒を酌み交わして談笑するのも楽しいものです(実際の当時はかなり辛い経験だったと思いますが)。
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サラリーマンの中には副業を求める人も多く、その主な理由を聞かれると「だって、そうしないと食っていけないんです・・・」と答える人もいるかもしれません。
目先的には確かにそうかもしれません。
でも、ここで一歩退いて客観的な目で全体を俯瞰し、「仮に今食っていけなくても、それはそれで良いではないか?!」と逆説的に考えてみるのも一手かもしれません。
なぜなら、「食っていけない」というのがどこまで本当(真実)なのかよくわからないからです。
自分ではそう思っているだけで、実は贅沢をしなければ「食っていける」状態にあるかもしれません。
昔の人も「食えなければ食わねばよろしい」と諭しています(かなり厳しい言い分ですが・・・)。
ただし、「食っていけなくても、それはそれで良いのでは・・・?!」というのはある一時期だけのこと/若い時期の一時期だけと割り切っておくことも大切です。
人生の中で「ずっとその状態」ではやがて本当に食っていけず死んでしまいます。
将来の安泰な人生のためにもそれなりの蓄えはないよりあったほうがベターです。
いずれはキチンと蓄えを準備する必要があります。
そうしたことを頭の隅に置きつつも、若い時は一時的に「食っていけなくてもそれはそれで良いかも?!食えなければ食わなければいい」というくらいの覚悟をもって生きてみると、その後の人生にきっと役立つと思います。
私自身がそうした生き方をしてきましたし、それはそれで良い経験だったと思っています。