「誰が」言ったかが重要視されるのがSNS時代

会社内では「誰が言ったのか?」が重要視されたり、逆に、誰が言ったかは重要ではなく「何と言ったのか?」が重要視されたりするときがあります。

 

ワンマン経営の会社の場合、発言の中身よりも「誰が言ったのか」というほうに重きを置く場合が多く、それはすなわち「ワンマン経営者が言ったことは非正論で非倫理的で非道徳的で法令違反なことであったとしても不思議と社内では優先される・・・」ということになります。

 

本来であれば「非正論で非倫理的で非道徳的で法令違反なこと」は排除されてしかるべきであり、そんなヘンなことは通用しないことが当たり前!なのですが、狭く偏った世界では「誰が言ったのか → ワンマン経営者が言ったことならそれが正しい」という誤った価値観・方向感が出てしまうわけです。

 

会社に限らず国家単位で見ても同様ですが、長い目で見れば「人類はそうした過ちを幾度となく繰り返しては崩壊していく」ということを重ねています。

 

何とも愚かなことであり残念なことです。

 

・・・・・・・・・・・・・

SNSにおいては「フォロワー数」という形でその人の影響力が数字で「可視化」されています。

 

フォロワー数という数字によって、たとえば「フォロワー数10万人=超すごい人」「フォロワー数10人=まったくもってすごくない人」などと勝手にその人の価値をも決めてしまうヘンな傾向があります。

 

さらには、フォロワー数が多い人の発言は(仮に中身がたいしたことなくても)「すごい人の意見だから正しいに違いない」という偏見にも似たバイアスがかかったりします。

 

逆もしかりです。

 

フォロワー数が少ない人の発言はかき消されて表に出ることはまずありません。

どんなに正論を振りかざして素晴らしいことを述べたとしても、残念なことにそれが世に出ること自体がほとんどないし、出たとしてもあまり評価されません。

 

これがSNSの一つの現実だと思います。

 

SNS時代というのは、「何を」言ったかより「誰が」言ったかのほうが重要視されていると言えます。

これはつまりは「属人的価値」が重視されていることになります。

 

属人的価値というのは、有名な人・成功者・第一人者と位置付けられるような人が発した言葉は、その中身にあまり関係なくそれなりに重要視されることを指します。

 

仮に同じことを他の普通の人が発したとしても見向きもされませんが、その人が言ったというだけでもてはやされたりするわけです。

 

例えば、イチローの名言はイチローが言うからこそ価値があるわけで、何者でもないタダの一般人が同じことを言っても鼻で笑われるか無視されるだけです。

 

「属人的価値」の情報は、フォロワー数の多い人の特権とも言えます。

 

これらに対して「非属人的価値」の情報というのは、「誰が言ったか?」に影響されず、その中身で判断されます。

 

「非属人的価値」を中心とした情報発信に視点を移し、価値の大小を判断する器量が大切だと思います。

 

そして、ここで大事になってくるのは「意見では なく事実を言って いること」かもしれません。

 

意見が重視されるのはどうしても属人的価値になりますから、意見よりも「事実や真実に焦点をあてる」ということに重きを置くほうが良いと思います。

 

(SNSで言えば)事実であれば自分の「体験・実践」を言うので事足ります。

 

そこで「自分の考え方」を交えると「意見」になって反対意見や反論が出てきますが、事実だけであれば誰も否定できないし文句もつけられません。

 

「証拠画像」があればなお強くなります。

「百聞は一見に如かず」と言われますが、実際の「写真」や「画像」には訴求力があります。

 

ここで重要なのは、とどのつまり「情報自体に価値がある」と認識されるかどうか・・・いうことです。

 

〇〇さんが言っているから価値がある・・・ではなく、情報自体に価値がある!・・・と評価されるところがポイントです。

 

これが「非属人的価値」の本質だと思います。

 

「何を」言ったかよりも「誰が」言ったかが重要視される組織や世界で生きているのか、それとも情報自体に価値があれば誰が言ったかは関係ないと認識される組織・世界で生きているのかを正しく理解することは大事なことだと思います。

 

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澤井豊オフィス澤井 代表

投稿者プロフィール

1964年、富山県生まれ。大学卒業後、大手株式専門証券株式会社に入社。学習塾を運営する未上場会社に転職後、会社を東証2部上場および東証1部上場に導く。人事・財務・IR・総務の経営リーダーとしてM&A、会社分割、グループ経営移行を行い、社員研修においては延べ1万人以上に実施。ライフプランに沿って経済的自由を得た後、会社を50歳にて退職。

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