金融庁が2019年6月に公表した報告書で「私たちの老後の生活費は公的年金だけでは2000万円足りない」とされたため、それが当時マスコミの格好の餌食となって(その部分だけが切り取られて)世間では「老後2000万円問題」として大きな注目を集めました。
あれからもう3年も経つんですね。
ニュースを見聞きした人は多い(ほぼ全国民?)と思いますが、では、この3年の間に、その「足りない」分を補うためさまざまな努力や行動を起こしてきた人が果たしてどれくらいいるのか?・・・というと、はなはだ疑問です。
ほとんどいない(皆無に近い)と思います。
まあ、人ってそういうものだと思います。
どんなに重要な情報を目の前に提示され、今まで気づくことがなかったことに気づくチャンスに恵まれたとしても、そのことを真剣に考え対処する姿勢を持っている人はごくごくわずかに過ぎません。
だから会社内でも出世して重役に上っていく人というのは全体から見れば一握りの人に限られますし、プライベートでも経済的自由を得てリタイアの道を歩める人もほんのわずかな人だけです。
のど元過ぎれば熱さ忘れる・・・と言います。
幸か不幸か、人は「忘れる動物」です。
自分の見たくないものは見ないように蓋をし、自分が見たいものだけを見よう(得たい情報だけを得よう)とするのが人間です。
大多数の人は自分が普段そうした道を歩んでいることに気づいていません。
ごく一部の人だけがそうした生き方を見つめ直し、その他大勢と同じ道を歩んでも面白くない、不幸になると気づき自分の進む道を修正して生きています。
どちらを選ぶかはその人の選択に寄りますが、私は後者の生き方が望ましいと思っています。
気づき・・・そこからヒントを得たら、そこでお終いにしないで必ず自分の行動を変える!という習慣を身に付け、幸せで豊かに生きる道を選んでいきたいものですね。