人は、何のために生まれ、何のために生きるのか?
こんなことを考える人は少ないと思います。
日常の生活や仕事に追われる中では考えもしないことかもしれません。
人生を駆け足で走っていくなかで、けがや病気などの突発的事象でその駆け足を止めたとき、多くの人はこうした「自分の人生の意義」についてふと考えてしまうものです。
また、自他ともに生命の終焉に触れるときにも、「人生をいかに生きるべきか」という問いを自ら発するような気もします。
面白いのは、「自分は何のために生きているのか?」という人生のテーマが明確になった人ほど、その後の人生を逞(たくま)しくおおらかに生きていく傾向があるということです。
自分なりに何らかの悟りを開くのかもしれません。
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人生をより良くするには、「成功の種を蒔く(まく)」ことも大事です。
成功の種を蒔く・・・とは、未来の理想像を描き、それが実現するように今できることをやって将来の負担を軽減しておく・・・ということです。
イギリスの作家であるサミュエル・スマイルズは、こう言っています。
「思いの種を蒔き、行動を刈り取り、行動の種を蒔いて、習慣を刈り取る。
習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、人格の種を蒔いて、人生を刈り取る」
自分がどのような人生を手に入れるかは、自分がどんな思いの種を蒔いたか?に起因するということです。
例えて言うなら、小麦の種を蒔かなければ小麦を収穫することはできないし、大豆の種を蒔かなければ大豆を収穫することはできない・・・ということです。
小麦の種を蒔いて大豆を収穫することなどありえません。
この当たり前のことを忘れてしまっている人が実に多いような気がします。
野菜や植物の例え話なら当たり前だと理解できる人も、これが人生の話になると当たり前のことに目が向かず、むしろ当たり前ではないことを期待して生きている人が急増します。
例えて言うなら「小麦の種を蒔いて大豆を収穫することを夢見る(期待する)」・・・というパターンの人たちです。
今より収入を増やしたいと思いながらも実際に収入が増えるようなことは何もしていなかったり、素敵な恋人がほしいと思いながら日々職場と家の往復だけで理想の人と出会えるような行動や人付き合いは何もしていなかったり(自分の意中の人に声をかけることもないとか)・・・。
自分はどんな人生や未来を手に入れたいのか?
人生で成し遂げたいこと/実現したいこと、行ってみたい場所、手に入れたいもの・・・など、理想のライフスタイルがあるなら「それを手に入れるための種蒔き」が必要です。
自分にとって何が成功なのか?
まずは、その想いの種を蒔く。
次に蒔いた種に合った行動をする。
これらがなければ、得たい結果/欲しいものは決して得られない・・・と知ることが大事です。
想いの種を蒔き、夢や目標を実現するために行動を起こすことが習慣となり、その習慣を確実に身につけたあとにそれが自分の人格となっていきます。
そして、人格が変われば、当然、手に入れられる人生も変わることになります。
まずはそのスタートにあたる「自分はどんな人生を手に入れたいのか?」を自分なりに推敲・再検討し、その想いの種を蒔くことを実践していくと良いと思います。