かつて「社長」という存在はサラリーマンにとって遠い遠い存在であり、雲の上の人の存在でカリスマ性がある存在でした。
昭和の時代にはそういう社長/経営者が多かったように思えます。
つまり、誰でも簡単になれる地位・職位ではなかった、ということです。
そして、そんな社長の中には独裁者も多く存在し、社長は会社内では不動のトップの座を守っているので誰もがその言うことを聞き、逆らうこともできず、盲目的に従うだけ・・・というパターンも多かったと思います。
いくら不条理なことを言われようと、サラリーマンは自分と家族の生活のためグッと堪えて必死に働いてきた時代が長く続きました。
それがいつのころからか徐々に変わってきました。
国自体が豊かな日本となり、企業も潤い、サラリーマンもそれなりに裕福家庭が増え、何よりも男女平等や働き方改革が叫ばれて人々の意識が変化してきました。
平成~になると少しづつ昔気質の経営者は嫌われるようになり、サラリーマンはインターネットやSNSを駆使して新たな収入の糸口を見つけ始めました。
納得のいかないことなら積極的に仕事をしない・・・という面従腹背的な仕事をする人も増えました。
社長に限らず理不尽な先輩社員や上司が自分の言うとおりに仕事をさせようとしても、もはやそれをそのとおりには聴かない社員が増えたというわけです。
昔は上の人が下の人に話を聞かせて「俺の言うとおりにしろ」というパターンが多かったのが、今では上の人が下の人の話を聞いて多くの情報を集めて、それを会社運営に活かす・・・というパターンが増えてきました。
それだけ社長/リーダーと一般社員/アルバイトとの社内距離感が近くなってきた感じです。
社員間の距離感(≒風通し)はとても大切です。
伸びている会社は相対的に会社の風通しが良いと思います。
部下の立場で言うなら、余計なことは言えないし言われたことだけしておけばそれで構わない・・・といった受け身の仕事しかしようとしないようにマネジメントされた結果が、衰退する企業群の仲間入り・・・です。
そんな社員が溢れると会社の将来は絶望的です。
風通しの良い会社を作ることも大事ですし、そこで働く立場からすればそうした環境を作ってもらうためにも会社からの収入(給料)に縛られないという家計裕福度を高めることも大切だと思います。