「健康でなくなって初めて健康の有難みがわかる」とよく言われますが、「平和」も同じようなものだと思います。
日本国内で私たちは「平和」な世の中を暮らしていますが、その「平和」を実感している人は少ないと思います。
なぜなら「平和でない時代」を生きた経験がないからです。
身体が健康でない状態になって初めて身体の健康の大切さ/ありがたさがわかるように、人は「今の日常」の真逆の状態を経験しないとその重要性や貴重性を知り得ない生き物なのかもしれません。
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今回のウクライナ戦争によって、戦争に歯止めをかけるハズだった核兵器がむしろ核兵器を保有することで戦争を優位に戦える・・・ということが国際的に共有されてしまった感があります。
ところが、実際に核兵器を用いた場合に何がどうなるかを知っている人は世界のどこを見てもほとんどいません。
日本は唯一の被爆国ですが、その事件が起きたのも80年近くも前のことなので、実体験をした人も高齢となり既に表舞台に出る露出の機会が少なくなっています。
核兵器関係について、世界では「まあ何とかなるだろう/何とかなるのでは?」と「ぼんやりとした大丈夫感」を有している人も少なくないのかもしれません。
そうしたところにも危機感を覚えます。
また、そうは言ってもやはり怖い/キケンという意識は払拭できないから各国は防衛力強化をしなくてはならないし、そのために多額の費用をかけようとします。
その結果、増税とインフレ・・・を引き寄せます。
適度な増税とインフレであれば過剰反応をすることはないと思いますが、急激な振れは人々に動揺をもたらせ、不安感を煽ることになります。
2023年がこれからどう動いていくか誰にもわかりませんが、常に平和な世の中であってもらいものです。
やはりいろんな意味で平和が一番ですね。