「ご先祖様を大切にしよう」といった教えに対して反論をする文化人はほとんどいない・・・と思います。
反論することは不埒(ふらち)なこと/人の道を外れることだ、と私たちは躾けられて育ってきたからです。
キチンとしたデータがあるわけではないのですが、「ご先祖さまを大切にしよう」とか「親孝行しよう」とか「ご縁を大切にしよう」・・・といった教えをそれなりに実践している人は運が良いような気がします。
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8月もそろそろお盆の時期ですが、この時期になると、盛んに「墓参りをしなさい」といった言葉を投げかける人がいます。
まあ、間違ってはいないと思う一方で、「自分が先祖だったら孫やひ孫が墓参りに来ても来なくても見守ってあげるよ」・・・とも思います。
「墓参り」という行為ではなく、「先祖を想い、自分が今生きていられるのはご先祖様のおかげだと敬う姿勢、感謝する気持ちを言葉にして表わすことが大事」・・・のような気がします。
言葉にして感謝の気持ちを表すことは世界中どこにいてもできます。
「ご先祖さまありがとうございます」という言葉は夜寝るときでも、朝、起きたときでも、いつでもどこでも発することができます。
「墓参り」には直接お墓に出向いて・・・という良さがあります。
でも、お墓に行けないときはどうすれば良いか?お墓参りとは違う方法でご先祖さまに感謝し、場合によってはご先祖さまの力を借りられるか?・・・と考えたとき、やはりそれは「そのまま言葉にして表す」ということしかありません。
ご先祖さまの名前を呼んで感謝し、その直後に具体的なお願いをする・・・というのはどうでしょう?!
ご先祖さまだって子孫一族の繁栄を願っているハズです。
お墓から離れたところからのお願い/多少は下心満載のお願いでも喜んで協力してくれるかもしれません。
大切なのはご先祖さまを大切にする気持ちを持ち、その心を普段から周囲にも及ぼすくらいの度量をもって生きることだと思います。
そうした姿勢があれば謙虚でいられるし、周囲に対しても優しくなれると思います。