宗教団体の信者というのは「信者が増えるのを嫌がらない」のが一般的です。
それに対して弁護士や歯科医といった人たちは「同業者が増えるのを嫌がる」傾向があります。
この違いはどこから来ているのか?
→ 誰でもすぐにわかるように、「パイの取り合いをするかしないか」の違いです。
宗教の場合、信者同士は仲間であってライバルではありません。
かたや、弁護士や歯科医の場合、同業者はライバルであって仲間ではない・・・と言えます。
会社内においても似たようなことが言えます。
同期入社や先輩後輩も含めて、同じ部署で働く社員たちは一見すると「仲間」ですが、各自心のどこかでは「ライバル」として他者を見ているかもしれません。
だから,酷いときは「足の引っ張り合い/イジメ/ワナを張る」といった陰湿なことが起きたりもします。
こうした「構造的な違い」があるため、宗教はいくらでも大きくなることができますが、弁護士会や歯科医師会はある程度以上は大きくならない(なれない)といったジレンマがあるようです。
宗教の場合は信者が増えることに対して内部からブレーキがかかることはまずありえませんが、弁護士会や歯科医師会などでは一定の規模以上に会員を増やすことに内部からブレーキがかかったりします。
ちょっと残念なところです。
自分が何かの会や団体や輪に所属しているなら、その所属先は上記のどっちのパターンに近いかを探ってみると良いと思います。
そこに所属する人たちはみんな仲間なのか?それとも仲間の顔をしたライバルなのか?
見つけ方は簡単です。
既存の人たちが新しく人が増えることを好意的に捉えているか否定的に捉えているのか?をみればわかります。
私は宗教団体を肯定する気も否定する気もありませんし、同じく各種〇〇会などを肯定も否定もしませんが、自分のまわりに長くいてほしいと思えるのは「仲間」だと思っています。
ライバルは一時的に自分の力量を高めるために有効ですが、長く一緒にいると疲れます。
会社で働くときは啓発の意味も込めて「ライバル」がいると良いですが、リタイアしてのんびり過ごすことを意識するならライバルよりは仲間のほうがたくさんいてほしいと思います。