人間は歳を取れば取るほど自分の価値観が固定化されていきます。
それを通称「頑固」といいます。
自分が生きてきた過程で身につけた自分なりの価値観ですから大切にするのはわかりますが、人は常に「柔軟性」をもって生きる姿勢が大事だと思います。
なぜなら、世の中は日々少しずつ変化しているからです。
今も昔もまったく同じという時代背景にないからこそ、人も変化することが必要だと思います。
固定観念が強いままで自分にも周囲にも幸せを生み出せるならそれで良いと思いますが、逆に周囲に不幸・不快・不満を蒔き散らかすような生き方は歳をとって人生経験も豊富なはずなのにみっともないと思います。
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会社内には若者の価値観を受け入れようとせず、自分だけの古い価値観を若い社員に押し付けようとする「老害社員」が棲んでいます。
まったくもって邪魔な存在です。
若いときに自分自身が価値観をガラッと変えてしまうような体験を経て来なかった人かもしれません。
だから発想が幼稚で、ある意味では小学生・中学生レベルで止まっているような人なのかもしれません。
人は、成長過程で「今まで決してやった事がないもの/手を出した事がないこと/それまでの日常生活からはほとんど想像できないような事」を手掛けたり経験して成長することが大切です。
そうすることによって自分の殻が壊され、人としての器が大きくなり、変化を遂げたりすることができます。
いわゆる「子どもから大人になる/依存から独立に変わる」ことができるわけです。
これを経てこなかった人が老人になると頑固者の出来上がりです。
今までの考え方をガラッと変えたり、着ているモノの雰囲気をガラッと変えたり、趣味や嗜好がガラッと変わったりできる人というのはスゴイと思います。
立派です。
恐らくそういう人はどこかで何か強烈な体験をしたのだと思います。
海外留学をするとそうなったりします。
自分の中にそういう強烈な体験がある人は幸せ者かもしれません。
人生をどうしても変えたいという人は、どこかでそうした経験をする機会を狙って掴み取ると良いと思います。
つまり、「今までやったことのないやり方で非日常の体験をする」ということですが、大人になってサラリーマン生活を始めるとなかなかそうしたチャンスに出会えないかもしれません。
だからこそ、自分で意識して意図的に行動して掴み取る・・・という姿勢がより大事になってくると思います。