レオナルド・ダ・ヴィンチと言えば、美術史上もっとも偉大なアーティストの一人です。
作品としては『モナリザ』が有名ですが、もちろんそれ以外にも多数あります。
ダ・ヴィンチの偉大さの一つは「線的遠近法(リニア・パースペクティブ)」という絵画技法を確立したことにあるとも言われていて、マンションなどの完成予想図を「建築パース」と呼ぶのは、ここからきているそうです。
この技法は、最初に目の高さに「消失点」という一番遠い場所を決めることから・・・だそうです。
わかりやすく言うと、「最初に一番遠いところを決め、そこから徐々に手前へ手前へと近いところに視点を移してくる」・・・という技法のようです。
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経営でも似たような手法が大切です。
経営者は、最初に到達すべき目的地を指し示すことが大事です。
たとえば12月決算の会社であれば、今から来期の12月末の時点で会社の業績がどうなっていたいのかを経営陣で決め、その後、社員たちにも告知して共有することが大切です。
業績の推移が予定通りに進んでいけば何の問題もありませんが、もしそうでないとしたら、都度、途中で見直しを図り、行動の修正を行なう必要があります。
これまでと同じ(←過去)やり方の延長に未来の目標地点(到達点)が生まれるのではなく、都度、目標地点(到達点)を確認し、そこに至る道のりで不足していることを補う行動を加えるからこそ到達できるわけです。
未来(目標地点)を決めるからこそ、現時点での新しいやり方が生まれ、それが有効な成果を生み出すことにつながります。
「目標地点 = 一番遠くにあるもの」をまず決めることが大事で、その後は「都度の確認」が重要となり、これを繰り返すことで「目標達成」の確率は格段にアップすると思います。