人間にはさまざまな悩みや欲望があります。
比率として一番高いのは主に「お金に関する悩み・欲望」のような気がします。
それだけ「お金」にはさまざまなことを解決してくれる力があって、また持っていれば自分の心を落ち着かせてくれる潜在力を秘めています。
多くの人はどうにかして「お金」に関する悩みを解消させようとしますが、そのアプローチの仕方はもしかすると間違っているかもしれません。
人生(の幸福度・満足度・充足度)は所有しているお金の多寡・総量で決まるものではありません。
お金を含めたトータルでどうなのかという勝負です。
お金を増やすことだけに注力すると、「家族をほったらかしにして仕事優先の生活からの家庭崩壊/長時間労働で健康を害する/ストレスが溜まって精神を崩し暴飲暴食で死期を早める」・・・といった弊害を引き起こしかねません。
その結果、仮にお金がある程度(←ある程度ですよ)手に入っても、人生の幸福度・満足度・充足度は全然上がらないとなったなら元も子もありません。
そんな人生はまっぴらごめんですね。
世の中のお金持ちの中には、お金は手に入れたけど家庭環境が冷え冷えとしているとか、自身の健康を害して薬漬けとか、はたまたその両方・・・といったパターンの人も多くいると言われます。
これはお金だけを追いかけるという考え方に原因があり、人生をトータルで考えるという思考が抜けていることに原因があると思います。
ここで大切になる発想・思考回路は、お金も増えて豊かになって、身体も調子が良くなって、家庭も温かくなって、友人関係も良くなる・・・といったことが同時・並列で起きることにあります。
多少の時期はズレてもどれもが少しずつ底上げされていくようなアプローチの仕方が適切だと思います。
「すべてを同時・並列で改善させる」と最初から考えておくと自ずと行動もその方向に向いていきます。
まずはお金からとか、最初に健康になってから・・・と考えると徐々に暗転して歪んでいく恐れがあります。
ちょっと欲張りな考え方に思えるかもしれませんが、お金の悩みをお金だけの問題にしないで「全方位的に底上げをする」にはどうしたら良いのか?と考えるほうがベターだと思います。