受験勉強をしていた頃、「あと〇ページまで問題を解いたら休憩にしよう・・・」などと、自分で自分の行動をやめるきっかけを設定していた人は多いと思います。
ランニングで「あそこの電柱まで走ったらちょっと歩こう」としたり、営業でも「あと3件アプローチをしたらランチにしよう」などといった感じです。
ある意味では「自分で自分にニンジンをぶら下げている」ようなものです。
子どもはこれができないから子どもですが、大人はこうやって自分に課すことができるから大人なのだと思います。
「今すぐに〇〇しようと思えばできるんだけど、それは△△が終わったらにしよう・・・」という制限を自ら日常的に掛けている人は成長が早いと思います。
なぜなら、「欲を抑える」ことができているからです。
そういう人は何かを実現することに本気です。
情熱を持っています。
一時的にせよ欲望を抑えることができているのは、それだけ真剣に取り組んでいる証拠だと思います。
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成功者たちは皆一様にパッション(情熱)の塊を持っています。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏はこう言いました。
「夢を実現できるか否かは、途中で諦めるかどうかにかかっている。必要なのは強い情熱である」
と。
世界三大投資家の一人ジム・ロジャーズ氏も成功の秘訣を尋ねられてこう答えています。
「パッション(情熱)を持つことだよ」
と。
成功者の原動力となっているのがパッション(情熱)であり、そうした情熱的な人のまわりには自然と人が集まってくるのだと思います。
たとえば、本気でお金持ちになりたいと思っている人はお金が入ってくるようになるためのあの手この手を考えて、片っ端からトライしてみるだけの行動力と情熱力をもっていると思います。
ところが、口ではお金持ちになりたいと言いながらそれが心底本気で言っているわけではない人の場合は違います。
何となく「いつかお金持ちになれればいいな」・・・程度でしか考えていないので、リスクを冒さずラクするクセが染み付いています。
だからそういう人はせっせと宝くじを買って高額当選を夢見るくらいの行動力止まりです。
前者のように本気でお金持ちになりたい人は「お金を稼ぐ、増やすこと」を考え、後者のようなタイプの人は「お金が幸運にももたらされること、(増やすというより)転がり込んでくること」を期待しているという違いがあります。
情熱があれば人はポジティブな状態を保つことができ、何事にも前向きに取り組むことができます。
ビジネスに成功している人たちも生まれもって成功者だったわけではありません。
皆、目標を明確に見据え、努力の末に成功をつかみ取った人たちばかりです。
大事なことはどこまで情熱をもって真剣に取り組めるか?であり、そのために「自分で自分にニンジンをぶら下げて一時的に欲を抑え込んで取り組む」という姿勢を守ることができるか・・・にかかっていると思います。