稼いだお金を単純に毎年100万円ずつ貯金していくと10年後の資産は1000万円+利息分ですが、賢い人は「貯金(貯める)」を飛び越して「投資(増やす)」にまわすことで10年後にそれを2倍、3倍、あるいはそれ以上にしています。
稼ぐ→貯める→増やす→使う・・・の発想が大事です。
一番ラクなのは「稼ぐ→使う」ですが、これだと一生涯を自転車操業状態で生きることになります。
意識的にその発想から脱却して、「稼ぐ」の後に「貯める→増やす」の思考回路を挿入することが大切です。
稼いだお金をすぐに使えないので、そこには多少の我慢・苦労は必須ですが、でも、決して耐えられないような苦痛ではありません。
自分の良き未来を想像しながら今の「産みの苦しみ」を耐え忍ぶくらいは誰にでもできることだと思います。
また、それを自分一人で背負うとしないで誰かと共に背負って歩もうと思えば、かなり気がラクになります。
苦楽を共にすると絆が生まれます。
ちなみに、「人は艱難は共にできるが、富貴栄華は共にはできないもの」・・・とは高杉晋作の言葉です(藩の内乱を治めた後に藩主から要職に就くことを要請された際に告げたセリフで、彼はそう言って要職に就くことを固辞したとか)。
コロナ禍を通して世の中のルールが大きく変わりました。
急激な物価上昇(いわゆるインフレ)によってお金の価値が目減りする一方で、以前のようにただ懸命に会社で働いて給料をもらっていれば将来も安心できる時代ではなくなりました。
もはや定年になって退職した後は年金をもらいながら悠々自適に暮らせるという時代ではありません。
コロナ対策の名の下に国の借金は膨らみ、受給できる年金はどんどん目減りし、それにもかかわらず税金や社会保障費は増え続けています。
将来に向けた経済的負担は確実に増え続けています。
会社に人生を捧げる時代でもなくなりました。
言い換えれば、従来型の人生設計を大きく変える時期を既に迎えている・・・ということです。
コロナショックは経済的な二極化、つまり貧富の差をさらに拡大する弊害を生み、インフレを加速させました。
人生100年時代と言われて久しいですが、これからの時代は寿命が伸びることに加えてその寿命を有益に生き抜くための経済的担保を確保しておくことが求められる時代です。
経済的担保を得るためには、単に雇われて賃金をもらうのではなく、個々人が労働以外の収入を得ることを模索して実現していく自助努力が必要になります。
従来型の人生設計を大きく変えなければ幸せに生きていけない・・・と気づき、人生設計(ライフプラン)を立て直し、自らの手でマネープランを構築することが大切だと思います。