ワイルドキャッターという言葉があります。
日本語に訳すと「山師(やまし)」とされます。
「山師」とは元々は山の売買をする人たちのことでした。
山の売り買いは当たり外れがデカく、一種の博打みたいなところがあったため「山師=博打・投機をする人の総称」として今では使われています。
端的に言うと、一攫千金を狙うような人たちのことです。
私が証券会社に勤務していた頃、社内では割と頻繁に「山師」の単語が飛び交っていましたが、まあ、決して一般的・日常的な表現ではないでしょうね。
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アメリカでは昔、ゴールドラッシュと呼ばれる時期があって、ゴールド(金)を掘り当てて一獲千金を目指す人が押し寄せるということがありました。
これは本当に多くの人が虜(とりこ)になり、ついには国を揺るがすほどの盛り上がりを見せたそうです。
こうした「何か」が爆発的ブームとなって時代を風靡することはよくある話です。
1980年代~の日本は「バブル期」と呼ばれて株式や不動産が超高騰しました。
後の時代では携帯電話ビジネスでひと稼ぎした人もいたようですし、太陽光発電でドカンと儲かった人もいた・・・とも言われます。
今でも世の人はみんなそういうことに興味があるようで、品の良い人は宝くじ止まりなのでしょうが、それで満足できない人はFXや仮想通貨などの時の流行りモノに手を出して一獲千金を目指しています。
人工知能(AI)が今は旬の流行りモノかもしれません。
こうやって歴史を繙(ひもと)いてみると、定期的に一攫千金にありつける何かがその時代時代で生まれてきていると言えそうです。
その何かを虎視眈々と狙っている人をワイルドキャッターと呼ぶわけですが、普通の一般的なビジネスから一攫千金になりそうな案件や潮流を嗅ぎ分けるというその嗅覚はやはり普通の人とは違うモノがあるのだと思います。
コツコツと何かを貯めたり育てたりするのとはまったく違うセンスや才能や感性が必要ですが、人は誰でもそうした感性を少なからず持ち合わせているハズです。
人生ではコツコツと着実に積み上げていくモノと、このように一度にドカンと大きく手に入れるモノの両方に手を出しておくのも一手だと思います。
チャリンチャリンと小銭を稼ぐのは、日々の生活のため、将来の夢のためにドカンと大きなリターンを得られそうなモノにもちょっとだけ手を出してみる・・・。
もちろん後者はリスクが大きいですから軸足を置いてはいけません。
でも、ちょっとした人生のスパイスのようなつもりで「コツコツ稼ぐ+一気にドカンと稼ぐ」の二刀流をやってみると案外と面白いような気がします。