年収がある程度の水準になり暮らしに不自由がなくなってくると、人はお金よりも「時間」のほうが重要だと思うようになり、意識も時間のほうへ強く向かうようになります。
90歳でお金を1兆円を持っている人と、20歳で貯金ゼロの人のどちらかにあなたはなることができます・・・と言われた場合、多くの人は後者の「20歳」のほうを選ぶと思います。
お金は前者のほうがたくさん持っています。
でも、お金の問題ではなく、後者の20歳の人間が持っている「多くの時間」のほうに中高年の人は魅力を感じます。
お金よりも時間のほうがはるかに価値がある・・・とどこかで知っているのだと思います。
実際、20代、30代、40代で時間をどう使うかによって50代、60代、70代の人生に大きく影響を及ぼします。
残念なのは、このことに気づけるまでにそれこそ「多くの時間が」かかることです。
お金は後からでも稼いで手に入れることができます。
でも、時間はそうはいきません。
時間は取り戻せません。
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よく言われることですが、家庭を持つサラリーマンの多くは住宅ローンや教育ローンを組んで日々仕事をしてそのローンの返済に追われています。
家族のため、自分のため、社会のため・・・そんな意識で働いている方も多いと思います。
でも、「ローンの返済」という意味においては、多くの人は銀行をはじめとした金融機関のために働いているようなものです。
借金・ローンの返済のために日々働いている≒借りたお金を返すために、毎日一生懸命金融機関のために働いている・・・という見方ができます。
もちろん返済が終わればモノは残ります。
でも、おそらくその頃にはそうした家、車、その他のモノの資産価値は目減りしていて場合によっては修理費などの追加費用が必要になります。
そこでまたローンを組んで再び返済生活・・・というのはちょっとナンセンスです。
なぜなら、当初に組んだ頃と違ってもう自分に残されている時間はかなり少なくなっているから・・・です。
多くの人が無意識のうちにローン返済という名で金融機関のために働いている一方で、真の目的(=家族、自分、社会のため)に働いている人もいます。
彼らは経済的自由を手に入れ、借金のための労働から開放されています。
そして、本当にやりたいことのために働くことを実現しています。
この経済的自由を手に入れる方法は、投資で資産を増やすことであり、経済的自由を目指すことこそ一つの夢(目標)にすべきことだと思います。
それを実現できれば、「自由な時間を手にれる」ことができます。
お金は取り戻せても時間は取り戻せないという当たり前のことを肝に銘じ、今、そしてこれからの自分の時間を自分の幸せのために有効に使えるよう意識することが大切だと思います。