
100歳を超えた人に現金1000万円を渡して「好きに使ってね~」と言っても、おそらく使いどころがなくて困ってしまうと思います。
90歳・・・80歳・・・の人であってもほぼ同様だと思います。
70代、60代の人であれば、1000万円あれば旅行にでも行こうかな?と思うかもしれません。
ところが、普段あまり旅行に出かけたことがない人で、他にも趣味がない/何も思いつかないという人だと、お金があっても「猫に小判」状態になるかもしれません。
70代ともなればもう欲しいモノはなく(何でも既に持っているので)、結局使い道に苦慮する羽目になるかもしれません。
若いうちからある程度の自分の好きなこと、やりたいことにお金を使うように習慣づけをしておくことは老後生活を楽しむ一つのコツと言えそうです。
若いときに爪に火を灯すような生活を送り、歳をとって気力も体力も衰えてからお金持ちになっても意味はない・・・と思います。
お金の使い方の習慣が「貯金」とせいぜい「居酒屋でお酒を飲む」とか「ファミレスで食事をする」程度だと、イザ大金を手にしても使い方が分からず、結局「貯金・居酒屋・ファミレス」の延長になるとしたらもったいない気がします。
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実際、高齢になればなるほど、多額のお金は不要になっていきます。
お金がなさすぎるのも不安感が募ってよくありませんが、ありすぎるのも考えものです。
「年金+α(貯金の取り崩し)でも意外と暮らしていけるものだ・・・と思う人は多いハズです。
問題だと思うのは、「お金を残しすぎる高齢者たち」です。
とうてい使いきれないほどの金融資産を抱えたまま、貯めこんだはいいものの結局使い道に途方に暮れてほとんど手つかずのまま亡くなっていく・・・のはもったいない生き方だと思います。
何のために身を粉にして大量の労働時間を費やして働き、せっせせっせとお金を貯めてきたのか?・・・と思うとせつなくなります。
まだまだ元気な50代のうちに「計画的にお金を使って楽しむ」ことをしてほしいと思いますし、特に60歳を過ぎれば以降は「貯め込む」のではなく「吐き出す(=使う)」ことを中心に考えていくのが良いと思います。