
ある研究所の調査によれば、2023年時点で30代の純金融資産はマイナス1023万円というとんでもない債務超過に陥っていたそうです。
30代で債務超過状態!というのはかなり衝撃的なデータですが、その背景にある主な原因は「住宅ローン」など各種ローンの保持だと思われます。
日本人の実質賃金は過去30年でほぼ横ばいであり、むしろ物価上昇が続く昨今では「実質的な可処分所得は減少」ということがよく言われています。
収入の高低にかかわらず家計の耐性は著しく低下しています。
住宅ローンなどもいわゆる「借金」ですから、今後金利が上昇した場合は利払い負担がさらに加わり、ますます家計を圧迫させます。
高収入であるがゆえに、あるいは夫婦共働きでダブルインカム状態なるがゆえに高額なローンを組み、多額の負債を抱えている家庭ほど将来的なリスクは高いと言えます。
「収入は増えない/支出は増える/借金の利子は増える」・・・という三重苦が、今の30代〜代世帯を襲っているのかもしれません。
言い方は悪いですが、「家計破綻予備軍の構造的問題」と言えそうです。
解決する手段はいくつかあります。
一番は、本業での収入アップ
二番は、複数の収入口を設ける
三番は、支出減額(主に固定費の削減)
いつも家計においては厳しい時代ですが、どんなときも心の隅に置いておくべきことのひとつは、「家計を守る受け身の姿勢だけでなく、財資産を創り出すという能動的な攻めの戦略」だと思います。
それは想い描いたからといってすぐに実現するものではありません。
時間を要します。
でも、まず初めに「想い描く」ことと「決意する」ことがなければ決して実現しません。
「自分で収入を増やす仕組み」を手に入れること・・・「自分で資産を増やす仕組み」を手に入れること・・・を思い描くと良いと思います。