
「ダム経営」というのは松下幸之助氏が提唱した経営手法です。
ダムを建設することで河川の水を流し切りにせず、水量の多いときはこれを蓄え、逆に水量の少ないときには水を放出して需要をまかないます。
幸之助氏は経営にもこの発想を取り入れました。
ダムがあればどんな時代でも会社を守り存続させていくことができます。
仮に100の資金が必要だとすれば、110の資金を用意(資金のダム)しておけば、社員に対して必要に応じて水(=給料)を供給できます。
ダム経営というのは、ある程度のゆとりをあらかじめ持つ・・・ということが本質にあります。
松下幸之助氏の「ダム経営」の理論に感銘を受けたことで有名な稲盛和夫氏は、「土俵の真ん中で相撲を取る経営」を提唱すると共に、「従業員の物心両面の幸福の追求」を掲げました。
いずれにしても、こうした発想をビジネスの世界にだけ留めておくのではなく、一般家庭にも置き換えて「家計」においても同様の考え方を用いると良いと思います。
家計にも「ダム経営」の概念を取り入れ、将来必要となる水(=お金)をあらかじめ貯め込んでおき、都度必要になった分をそこから放出して、また、随時水(お金)を補う・・・ということです。
一般的に、多くの家庭ではダム経営という言葉を使わずに無意識のうちにこれと同じことを既にやっていると思いますが、あえて意識して行なうと成果はグッ!と上がると思います。
























