65歳になると国からもらえる公的年金には、一応いくつかの条件があります。
たとえば、加入月数が300か月以上などです。
それらの条件を満たさないと公的年金はもらえませんが、逆に言うと条件さえ満たしていれば65歳以降一生涯支給され続けます。
つまり、公的年金というのは「権利収入」の一種と言えます。
権利収入とは、働いて収入を得る就労収入と対比している収入を得る方法で、「ある権利を有していればお金が入ってくる仕組み」です。
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一般的な生命保険では、仮に残りの保険料の支払いが300か月分あるとき、一括まとめてその分を支払うことが可能です。
ところが、公的年金の場合はそうはいきません。
コツコツと未来にわたって毎月納め続けることが必要です。
つまり、公的年金という名の権利収入を持つには相応の時間がかかるということです。
少なくとも300か月は必要です。
権利収入の中には、短期間で仕組みを構築できるモノもありますが、たいていは結果的に早くつくれた・・・というモノであって、原則的には時間を要します。
権利収入は、一度つくってしまえば後はそのメンテナンスだけで済むので労力が減りますが、最初につくるまでの「時間」が必要だということを忘れてはいけないですね。
つまり「時間を味方にしないと権利収入はつくれない」・・・ということを理解しておくことが重要だと思います。