会社経営は、「キャッシュ(現金)に始まり、キャッシュに終わる」・・・と言っても過言ではないと思います。
社長は、案外と「損益計算書」の最後の部分だけを見て、自社が「儲かっているか/儲かっていないか」で終わってしまいます。
そこで終わってはいけないですね。
なぜなら、帳簿上はどんなに儲かっていても会社にキャッシュ(現金)がなければ会社は潰れるからです。
逆に言うと、どんなに赤字でもキャッシュさえあれば会社は潰れません。
キャッシュがあるかどうかを見るなら、貸借対照表(B/S)を見ることが必要となります。
特に、貸借対照表の左側を見ながら、キャッシュを残すことを考える(≒ゼロにしないように考える)ことが大切です。
借金がある・ないとか、儲かっている・儲かっていないとか、利益が出ている・出ていない、ということももちろん大切なのですが、こと「目先の経営」に限って言えば、「お金があるかどうか」が一番大事なことです。
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家計でも国家でも同様のことが言えます。
キャッシュがある・・・もっと言うと、確実に使うことができる現金が手元にある、ということが大事です。
銀行にお金を入れてあっても、使いたい国・場所・相手に流通する通貨でないと意味がありませんし、たとえ銀行残高がたくさんあっても引き出して使える状態になければ同じく意味がありません。
大事なことは帳簿上のプラスの帳尻合わせでも銀行預金残高でもなく、「使える現金!」・・・ですね。