不動産投資のリスクはいくつもありますが、その最大リスクは「空室」です。
空室になると、想定していた家賃収入が途絶えてしまうので、投資妙味が一気に失われてしまいます。
だから、多くの不動産投資家は「空室リスク」には敏感であり、極力空室にならないように努めています。
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一時的に退去に伴う空室になるのは良いとしても、その空室が長く続くことは良いことではありません。
1.空室が続く原因の一つには、自分の物件/部屋よりも、他者の募集している物件/部屋のほうが魅力的だから・・・ということがあるかもしれません。
2.あるいは、そもそも賃貸でその地域・場所に住もうという人がいない=賃貸需要がない!ということも考えられます。
立地(最寄駅からの徒歩距離)、築年数、建物構造(鉄筋か木造かなど)、付帯設備(何階か/間取り/フローリングか畳かなど)、家賃、その物件の世帯数、エレベーターや駐車場の有無、周囲の商業施設・・・等によって部屋の魅力は大いに変わって来ます。
感受性というのは人それぞれですから、一概にこれでなければいけない!・・ということはありませんが、入居を考える人が喜ぶような条件をたくさん用意して、キチンとそれをアピールすることが空室リスクを軽減するコツです。
最後の手段は「家賃を下げる」ことです。極端なことを言えば、家賃さえ安ければ他の条件が劣っていても、多くの人はそれを許容します。
でも、まあ、それはあくまでも最後の手段と考えておいて、それ以外の改善・工夫をまずは凝らしてみる姿勢が大切だと思います。
ライバル物件のチェックをするときには、「自分の物件と比べてどうなのか」という視点で行なって、入居者の立場になって考えることが重要です。
不動産投資をするとき、どうしても「物件購入」のほうばかりに気を取られがちですが、購入後のリスクを考えて行動することも併せて行なっていかないと、果実を得ることができなくなります。
管理運営についての勉強を後回しにしないで、常にアンテナを張っているくらいの気持ちが大切だと思います。