今から30年以上前の日本では、定期預金の利息が7~8パーセントという時代がありました。
現在の60代以上の人が社会人としてバリバリ働いていた頃は、銀行の利息が今では想像もできないくらい高かったので、世間の常識は「とりあえず銀行か郵便局に預けておく」ことでした。
そうした中で一部の人だけが株式投資に手を出していたわけですが、そのため学生の就職先選びでは「銀行に就職内定すると→スゴイですね!」・・・となり、「証券会社に就職内定すると→そんな胡散臭いところになぜいくの?」・・・といった感じでした。
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金利が7パーセントであれば10年放置しておくだけで預金が約2倍になります。
当時はそれが当たり前の世の中ですから、現在60代~80代の方々は「銀行か郵便局にお金を預ける」という選択肢しかほとんど知らないまま過ごされてきています。
ところが、現在の30代~40代はむしろその真逆で、低金利時代しか知りません。
バブル時代の熱狂も知りません。その子どもたちの20代以下の人も親世代と同様の価値観で生きてきています。
海外では学校でお金に関する教養も教えてくれるかもしれませんが、残念ながら日本ではそうした教育が施されていません。
したがって、「投資」に関しても大人になって自分で勉強して身に付けるしかない・・・という人がほとんどです。
資産から収入を生み出すお金の知識を身につけるためには自分で学ぶしかない!・・・ということです。
かつてのように「銀行預金でお金を増やす」ことはできない世の中にあって、どうすれば自分のお金を守り蓄えていけば良いのかを知らない/知ろうともしない人が多いのは残念なことですが、でもだからこそ自分で学び、身につけた人にはチャンスがあります。
お金の流れは「稼ぐ→貯める→増やす→使う」という前提でお金を考えていくと、これまでは誰も教えてくれなかったお金に関することがいろいろ見えてくると思います。