ウォーレンバフェットはこう言いました。
「投資で利益が出るかどうかは買った瞬間に決まっている」・・・と。
これを解釈するには2つの意味合いがあると思います、
一つは、購入価格が市場価格よりも低いこと
=すなわち購入後にすぐ売却しても利益がとれるくらいであること、です。
株の売買で、時価100万円の株を90万円で購入できれば10万円の利益を得られるということは誰にでもわかります。
ところが、株というのは取引市場があるので、時価から乖離して買う・・・ということはできません。
1円、10円、100円、1000円・・・等の単位で細かく値付けがされて、価格が決まっています。
買うなら、取引市場でのその時の「時価(上記の例なら100万円)」ということになります。
また、不動産には取引市場というものがないため、「時価」と一口に言ってもさまざまです。
そのため、「いくらが適正価格なのかを客観的に判断する唯一の基準」というモノは存在しておらず、何とな~くの感覚的なモノで判断されがちです。
バフェットの言葉のもう一つの解釈は、投資対象物から得られるであろう派生利益が前もって想定できていること・・・です。
株・債券であれば、配当金や利息クーポンということにあります。
それらは予め決まっていることですから、買った瞬間に「年間でいくら自分の懐に入ってくるのか」がほぼ確定します。
また、不動産であればそれを賃貸に出すことでいくらくらいの賃料を得ることができるのかを推測・想定することで自分の収入額を予想することができます。
そういう意味では、バフェットの言うとおりで「利益が出るかどうかは買った瞬間に決まっている」・・・と言えそうです。
それくらい投資・投機対象物を買うときは「購入価格」に真剣に取り組むことは大切だと思います。
そのときは 「△△円」と固定するのではなく、「○○円~◎◎円」といったように幅を持たせて購入価格帯を自分なりに決めておくのが良いと思います。