1980年代のバブル期を知っている人というのは、今ではもう50代以降の人だと思います。
当時20代の人でも、今ではもう50代になっているハズです。
今の時代を牽引している40代・・・30代・・・20代の人はもうバブル時代を知らない世代ですから、言い換えれば「バブル期のインフレ時代を知らない」世代です。
つまり頭の中が「デフレ思考」に洗脳されているような人たちです。
そういう人たちの脳を「インフレ思考」にするのは、もしかしたら容易なことではないかもしれません。
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デフレ思考に慣れきったデフレ脳を180度転換してインフレ脳にするのはなかなかに難しいことですが、手段の一つとしてはこんなのがあります。
何か?
それは「銀行預金をしていたら損だ!」ということを知識でも経験でも味わせてあげること・・・です。
デフレ時代は「現金で持つ」ことが望ましいことであり、モノで持つよりも現金で持つほうがベターでした。
そうした習慣に慣れきっている人たちは、消費や投資活動を行なうのは損だ、現金で持っておくほうが良い・・・という発想に親しんでいます。
それをひっくり返すには、消費や投資をしないと現金の価値がどんどん目減りしていく・・・ということを実感でわからせてあげることが必要で、それと同時に広くマスコミやSNSで情報発信して洗脳もどきの広がりを持たせることも必要です。
実際、銀行に預けておくことで得られる利息以上に本当に大きく物価が上昇すれば、その預金価値は確実に目減りしていきます。
その預金を株式や不動産に移して、その結果株価や不動産価格が上がることでちょっとした「儲け」を経験する人が増えていくと、人の思考回路は大きくかじ取りを変えていきます。
でも、それがそう簡単ではない・・・ところに今日の日本経済のジレンマがあるのかもしれません。
たった一人の力では何もできませんが、時代の方向性がそういう方向を向いていることを多くの人が気づき始めると、不思議と時代のうねりが大きくなって今度が誰もその変化に逆らうことができなくなっていきます。
今は「金利が上がらずインフレ期待は密かに存在する」という珍しい時代です。
見方を変えれば「大きなチャンス」になります。
人の裏を行く・・・多くの人が気づかない道を先に進んで待つ・・・ということはセオリーでも重要な行動です。
バブル期を知らない人たちには「知らない」道かもしれませんが、バブル期を知っている人たちには「いつか通った道」がこの先に待っているかもしれません。
千載一遇・・・というと大げさですが、でも場合によってはそれくらいのチャンスの時代が「今」なのかもしれない・・・と未萌に見ることは大切なことだと思います。