私が社会人になったころは、職場に生命保険のおばちゃんが毎週訪れてきて、アメ玉を皆に配って保険加入の顔つなぎをよくされていました。
一社だけでなく、大手生命保険会社から数社の生保レディ(おばちゃん)が来ていました。
そして、4月~5月は特に新入社員が配属される時期なので、生保レディにとってはかき入れ時で、何とかして新規の契約にこぎつけようとがんばっておられました。
先輩社員たちもそうした生保レディを後押しして、後輩に保険の加入を勧めていたものです。
でも、時代が変わってもうそんな風景はあまり見られなくなったように思えます。
だから、昔は22歳くらいで加入していた死亡保険が今では、40歳を過ぎても加入していない人が増えてきているように思えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年の1月から相続税に関しての法改正がされていて、世間ではいろんな節税などの話が広がっているようです。
そうした中で相続税を減らすため、合法的に生命保険を活用する手法もよく知られているやり方です。
たとえば、現金で1500万円を持っていれば相続税はそのまま1500万円を対象に計算されます。
しかし、生命保険には「死亡保険金の相続税非課税限度額」という非課税枠があるので、「500万円×法定相続人の数」の金額までは非課税に扱われます。
仮に法定相続人が3人いるなら、1500万円の現金をそのままにしておかないで「一時払い終身保険」に加入することで、あっという間に1500万円の相続税対象財産を消してしまうことができるわけです・・・しかも合法的に。
一時払い終身保険とは、保険料全額を最初に払ってしまう終身保険のことです。
使う見込みのないお金を持っていて、かつ、まだ死亡保険に加入していない方には有効な手法だと思います。
独身時代には生命保険(死亡保険)を考慮する必要はないですが、家族持ちであれば生命保険を考慮しておくことは大切です。
いろんな金融商品がありますから、いろんな角度から検討して自分にあった運用・配分等を使い分けることが家族を経済的に守ることにつながりますね。