家計におけるお金の流れを考察していくと、
1.お金が家計に入ってくる
2.そのお金が家計内にとどまっている
3.やがて家計から離れていく
という大きく3つの流れが生じていることがわかります。
どの家庭でも「1~3」の流れの繰り返しでその家計が成り立っているハズです。
つまり、家計内でのお金の一生は「入ってくる→とどまる→出ていく」です。
ここに「お金は天下のまわりもの」というの真実があるように思えます。
そういう意味で考えると、お金に関して「自分のお金」と思えるのは儚(はかな)い時間だけで、グルグルと天下を回っているうちのほんのひと時だけ自分の手元にとどまっていてくれる存在なのかもしれない・・・と思えてきます。
そのひと時が多少長い時間であっても、やがて何らかの形で必ず離れていきます(最終的には自分が死んで相続で離れていきます)。
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自分のお金」だと思っていても、長い目で見ればその時間はひと時で、実は天下をグルグル回っているのがお金だ・・・と理解すれば、「自分のお金など端から存在していないのかもしれない・・・」と解釈することもできます。
また、お金の流れをせき止めて自分のところに長くいさせようとすることは他のお金が入ってくる道をせき止めて入れなくしてしまうことに通じるかもしれません。
お金の流れをせき止めてはいけないですね。
水の流れをせき止めると水が入ってこなくなりやがて干上がってしまうのと同じように、お金の流れをせき止めるとお金が入ってこなく家計が干上がってしまう・・・かもしれません。
お金は「使う」ためにあります。
決して飾っておくためでも、厳重に保管して隠しておくものでもありません。
お金の流れをせき止めず上手に流動させてあげる意識を持つことは大切だと思います。