お金は貯めるモノではなく使うものです。
お金を貯めて、世に貢献したり人に尊敬されたり歴史に名を残した人はいません。
そういう人はすべてお金を使った人たちです。
まあ、別に、他人の記憶や何かの記録に残ろうと息巻く必要はないのですが、でも言えるのは「お金を貯め込んでも死んだら一切使えなくなる」ということです。
お金を使うことを我慢して、ただ生きているだけの生活を送り始めると「そんな人生には意味が無い・・・」と思う日が必ず訪れます。
そんな虚しい人生は送りたくないですね。
人は「お金があればあるほど幸せも大きくなる」とか、「お金をかけるほど豊かで幸せになる」・・・という錯覚をしがちですが、実際には使ったお金と幸せとは正比例の関係にありません。
一直線の正比例関係ではなく、言ってみれば「S字の関係」になっていると思います。
お金をかけても、感じることができる幸せはどこかの時点で鈍くなっていくわけです。
そうしたことを踏まえつつも、お金はやはり生きているうちに自分が満足するように使うのが最適だと思います。
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将来のお金のことで漠然とした不安を抱いている人は決して少なくないと思われますが、そうしたお金の不安とじっくり向き合う姿勢は大切です。
向き合うことから逃げ、将来のお金の不安を真剣に解消しようとしないでいたら、いつまで経っても事態は好転しません。
まず、そのためにやってみると良いことの一つは「今後の収入と支出を計算してみること」です。
私たちは望むと望まざるとに関わらず、かなりの高確率で100歳くらいまで生きる可能性があります。
100歳まで生きることを前提にして、その長生きリスクを考慮した必要なお金と収入を計算するのが良いと思います。
ずっと収入が支出を上回って黒字状態が続く人はお金の不安を感じる必要はありません。
逆に、ずっと家計が赤字続き・・・という人は今すぐに何らかの手を打つ必要がありそうです。
また、ずっとではないけど赤字になったり黒字になったり・・・と想定される人は、今すぐではないけども何とかして黒字状態が続くように検討をすると良いと思います。
単に節約だけをして月々の出費を削るだけでは、そのうち精神的に疲弊してしまいます。
節約だけの生活は辛く苦しいものです。
自分が感じない程度に節約して暮らすほうがベターです。
お金がある範囲で無理しないように真面目に暮らす・・・という当たり前の発想と感覚で暮らすのが一番平常心を保ちやすいと思います。
無理して贅沢をする必要もないけど、無理して節約をする必要もない・・・あるがままに自分の収入と蓄えの範囲内で自分が満足できる暮らしを心掛ける・・・ということです。
傍から見ればそれが一種の節約になっている場合もあるかもしれませんが、それで構わないと思います。
なぜなら、自分がそれで満足できているからです。
「お金」のコントロールを取り戻すことは、人生のコントロールを取り戻すことにもなります。
これからの自分の家計の支出額を想定して、そこから何が見えてくるのかを自分なりに考えたり検討してみることでハッピーな人生を歩んでいきたいですね。