スポーツの世界でもビジネスの世界でも必ず序列がつけられていて、いろんな切り口に応じて1番から2番・・・3番・・・4番・・・と順序立てがされているものです。
一つの会社内でも一番優秀な社員から順番に序列が付けられたり、給与の額によって順序立てが組み立てられたり、職位によって序列がついているものです。
人はこの序列によって「〇〇さんがいないときのピンチヒッターは△△さん・・・」と内心で理解しています。
どんな会社も集団であっても、トップがいつも順風満帆で進み続けるということはありません。
順風満帆に見えても、長い道のりの中ではそうでない時期が必ず訪れるものです。
たとえば、スポーツチームで選手が20人いるとします。
実際の試合に出られるのはその中のほんの数人だけです。
1番手のAさんはもちろん優秀なのですが、そのAさんがケガをしたり事故に遭ったりしたとき、がぜん注目されてくるのは2番手にいるBさんになります。
Bさんはそもそも2番手にいるくらいですからそれだけでも十分優秀なのですが、1番手の人にネガティブなことが起きたとき、2番手のBさんの株は急上昇することになります。
これはスポーツの世界だけではなく、ビジネス社会においてどんな会社・人にも言えることです。
業界内には常に序列があって1番手がいれば2番手がいます。
もし1番手の会社に不祥事が起きたとき、それまで1番手に偏っていた需要が急激に2番手の会社に流れていきます。
だから、2番手に位置する会社・人はリスクヘッジ上においてはとても重要であり、隠れた有望株となり得ます。
1番手ではないがゆえに普段は低評価されているかもしれません。
株などで言えば、そうしたときこそかえって安く買えてラッキー!かもしれません。
株式市場では「1番手を売り2番手を買う」という裁定取引・ヘッジ取引を組んでいる投資家もいるくらいです。
2番手をバカにしてはいけないですね。
2番手こそ安く買えるなら勇気をもって購入するという姿勢は、全体を視る目を持つ人であれば必ず有しています。
全体的な安定感を追求して、リスクヘッジと平常心を大切にするなら、「2番手に注目しておく」という観点は欠かせないと思います。