アメリカの文豪マーク・トゥエインの『間抜けのウィルソン』という小説の中で主人公がこう言っています。
「10月は株式投機を行なうのに特に危険な月である。
それ以外にも特に危険な月としては7月、1月、9月、4月、11月、5月、3月、6月、
12月、8月、2月が挙げられる」。
→ なんのことはない、一年を通していつも危険な月だと言っているのですが、まあ、実際そのとおりだと思います。
株式投機を、安全なもの(=損をしにくいもの)だという人は少ないと思いますが、実際、株式投機は危険極まりないマネーゲームであり、純粋な「株式投資」とは一線を画します。
基本的な投資戦略さえ守られているのであれば株式投資はそれほど危険とは言えませんが、目的が変わって「株式投機」になるとその危険度は一気に高まります。
財産形成に役立つのは「株式投資」のほうです。
でも、残念なことに株式投資で財産形成を目論むとその実現に時間がかかりすぎるため、多くの投資家はそれを我慢できず、途中で道を変えてしまいます。
もっと手っ取り早く儲けられそうな「株式投機」に目が行き、まあ、たまたまうまくいく場合もありますが、逆にそれが災いして損をしてしまうことのほうが多いと思います。
株式投資で長期的には高いリターンを得られるのに、我慢できず短期狙いに走って株式投機を選んでしまう人の何と多いことか!
短期的に手っ取り早くお金を儲けられそうだ・・・と株式投機にお金をつぎ込みたくなる誘惑を振り払って、投資と投機の違いをしっかり理解すること(お金の教養を身につける/投資の勉強をすること)は大事なことだと思います。