かつてバブル期(1989年前後)では銀行の預金金利は徐々に上がってきました。
バブル崩壊があってからは金利はほぼ下がる一方で、今では完全に「低金利が当たり前(常識)」となり、その期間もかなり久しくなりました。
その間、約33年です。
一口で33年と言っても、それはそれは長い期間です。
今現在33歳以下・・・いや48歳以下の人のほとんどは金利上昇による恩恵も苦しみも知らない世代だと思います(小中学生だとまだ何も知らなかったでしょうから・・・)。
だからだと思いますが、昨今の円安/インフレの状態になっても何も行動をしようとしない若い世代の人たちが多すぎる思います。
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日本は「今のところは」日銀のやり方に救われていると思います。
仮に日本で「利上げ」に舵を切られた場合、生活の破綻が見えてくる人は少ないはずです。
ローンを組んで消費活動を行なっているような人たちです。
低金利に慣らされて、金利上昇リスクを考慮せずに生きてきた人たちです。
深く考えれば金利上昇はある一定層の人たちの生活を直撃することは誰にでもわかることですし、自分がそういう立場に置かれていると知ればかなりゾッとする話だと思います。
時代は常に変化し続けます。
今から何年後~数十年後には「高金利が当たり前」という時代になっているかもしれません。
もちろん、なっていないかもしれませんが、そういうケース/リスクも常に存在しているという認識だけは持っておいたほうがベターです。
金利が上がるのが当たり前という「 常識」に切り替えられる人はどれくらいいるか?・・・と言えば、今の48歳以下の人たちにはかなり厳しい質問かもしれません。
でも、温故知新の発想で歴史から学び、自分の知己を深めてさえいけば事前に対処の手を打ち、予め備えをしておくことも可能です。
天災や災害対策に備えるのと同じように、人災に対しても備えを少しはしておき、「自分の身は自分で守る」という姿勢を崩さないことが大事だと思います。