ウォーレンバフェットの名言の中にこんな一節があります。
Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful.
(他人が貪欲な時は恐れ、他人が恐れている時には貪欲であれ!)
簡単に言えば「一般的な人と逆の行動をとりなさい」ということです。
株価が高騰して多くの人が歓喜しているときは自分も同じように高揚して酔いしれるのではなく、密かに慎重な姿勢を持つことが大切で、また株価が下落して多くの人が恐怖の真っ只中にある時期には勇気を振り絞って「株を買う」という意識で臨もう・・・ということです。
多くの人の心理と逆の心理を持つことが大事だということは何も株式相場に限ったことではなく、いろんな局面でも一つの得策手段だったりします。
株の世界では、まだまだいける!株価は今後もっと大きく上がるぞ!と思うタイミングが天井になりやすかったり、反対にまだまだ下がる!持っていたら大損だから早く売ってしまおう!というタイミングが底値近辺になることがあります。
圧倒的に多くの個人投資家は株を買ったら(=種を蒔いたら)翌日からすくすく成長して欲しいと願うものですし、時間を待つことなくすぐにでも売って(=刈り取って)儲けを確定させたいと思うものです。
見方を変えれば「短期で結果を欲しがる」という意識です。
でも、なかなかそれは実現しないのが相場ですし、早くその真実を知ることが大切です。
「短期で収穫を得たい」という考え方で投資をしていると、結局は「投機に流される」ことになり、投機意識でしか相場を見ることはできなくなります。
その結果、種を蒔くのに絶好のタイミングを逃し、逆に刈り取るのに絶好のタイミングで遅ればせながらようやく株を買う・・・というチグハグなことをしてしまいます。
後から見れば、そのことがよくわかります。
そして、ショックを受けて退場していく人も多くいます。
そうした経験を糧にして自分なりのうまくやる方法を身につける人もいます(そうした人は立派です)。
お金儲け/相場を張る・・・といったことでは、必ずしも多勢に倣うことがベターではなく、あえて少数派の道を選ぶことのほうがベターになると知っておくことは大事だと思います。