実演販売のうまい人、うまくない人
- 2015/8/5
- 営業・販売
- スキルアップ, 営業力をアップする方法, 実演販売
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テレビでは、通信販売のコーナーや番組があったりして、そこでは実際に商品を使いながら視聴者に特徴やメリットなどを訴求しています。
見ていると、どれもスゴイ便利そうなものばかりで確かに買いたくなる気持ちになります。
特に夜中にやっている海外ものの番組は秀逸ですね(あー、でも買いませんが・・・ )。
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実演販売は、昔よく秋葉原の駅前で見かけました。
今では、秋葉原は昔のイメージとまるっきり違いますから、そうした人も少ないかもしれませんが、「営業」という観点で実演販売をやっている人を見ると、いろいろ勉強になります。
彼(彼女)らの口上を聞いていると、実演販売が上手な人というのは、目の前にいる人に、「どうお客さん、買わない?」と露骨なセールスは決して行いません。
むしろ、大道芸人のように「買わなくてもいいから見ていってね~役立つよ~!」と、集まった人に楽しんでもらうことを前提としています。
昔からよく言われるように「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!」の世界ですね。
ところが、売れない販売員の人というのはこれが「買ってちょうだい、お金出してちょうだい」の世界になっていて、実演を楽しんだり楽しませるのではなくて、販売を楽しもう(←もっとも楽しいのは自分だけですが)とする傾向が強いと思います。
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どんなビジネス(商売)でも同じです。
営業成績が伸びない人というのは、お客さまを大切にして楽しんでもらったり喜んでもらったりしようという意識に欠けるところがあります。
自分側のことばかりに焦点が当たって、つい「売ろう、売ろう」としてしまいます。
ヘタすれば、何も言わずにいきなり売りつけようとしたりします。
そんな強引なセールスでは、仮にそのときはうまくいっても再現性に欠けますね。
もちろん、人をダマしたり脅したりして販売するとしたら、もはや犯罪です。
そうではなくて、「楽しんでくださいね~、買うかどうかは後でいいですから・・・」といったくらいでちょうど良いと思います。
実演販売のうまい人は、仮に買ってもらえなかったなら、「自分はまだまだだなあ、今日はどんなところがいけなかったんだろう、もっとどういうふうに工夫すればいいのだろう?」と自責をもとに反省し、次につなげることを考えます。
実演販売のうまくない人は「今日のお客さんはしょぼかったな、せっかくこっちがやって見せているのについていない日だ・・・」と他人に責を負わせる考え方をします。
ここに両者を分ける大きな隔たりがありますね。
実演販売の人というのは、営業のさまざまなエッセンスを散りばめながら自らも楽しむテクニックを駆使しているスゴイ人たちだと思います。