フット・イン・ザ・ドア・テクニック

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

人間は、いきなり大きな要求を突きつけられると拒否したくなるものです。

何で自分がそんな要求に応えなくちゃいけないんだ!?・・・と拒否し、そんな自分を正当化する理由を見つけようとします。

それが正常な人の思考回路だと思います。

その一方で、人は「他人に嫌われたくない」という気持ちもあるので、「できる範囲内なら何とか要望に応えてあげて、自分は善い人だと思われたい/好かれたい」という欲も併せ持っています。

そのため、要望が比較的受け入れやすい小さなことであれば、「イエス」と言って了解してしまうこともしばしばです。

でも、たとえ小さな要請であっても、それを最初に呑んでしまうと、実はその段階で「初めから言われたらとても呑めない法外な要求であっても、いつの間にか受け入れてしまえる不思議な心理状態」が心の中につくられてしまうことになります。

つくづく、人間って不思議な生き物だと思います。

→ このことから言えるのは、他人に何かをしてもらいたいなら「簡単な要求の後に大きな要求をすると通りやすくなる」ということです。

この人間心理は、営業販売や恋愛テクニックなどでよく引き合いに出されることです。

「セールスマンがドアを閉められる前に足を入れれば勝ち」・・・という営業の観点から発展したテクニックです。

「フット・イン・ザ・ドア」テクニックと呼ばれています。

小さな要求を繰り返し、大きな要求を達成することを指します。

・・・・・・・・・・・

最近は海外に出るときに必ず「出国税」として一律1,000円取られるようになりました(正式名称は「国際観光旅客税」)。

海外旅行に出かける人にとって、その旅行費用に比べれば1000円というのはかなり安く思えてしまう金額です。

「まあそれくらいならいいか」・・・となりますし、仕事で出かける人には「どうせ会社の経費だから1000円くらい別に構わない」・・・となります。

もしかすると、最初は1,000円でスタートし、数年後には1,500円・・・やがて2,000円・・・と値上がりしていくのが容易に想像できます(まるで、高速道路の料金のように徐々に値上げしていくと人の抵抗感は薄れます)。

これもフット・イン・ザ・ドア・テクニックを応用したやり方かもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・

消費税は最初の導入時にすったもんだといろいろありましたが、結局最初は「3%」と小さくスタートして、それがやがて「5%」と少し上げ、次に「8%」とまた少し上げ、さらに「10%」とこれまた少し上げてきています。

やがて「12%」・・・「15%」・・・「18%」・・・・「20%」・・・となっていくとしたら、これもフット・イン・ザ・ドア・テクニックの一例と言えると思います。

・・・・・・・・・・

上司が部下に残業を求めるとき、最初は「1時間の残業」と言っておき、やがて
「2時間の残業」とすり替わっていき、いつの間にか「3時間」・・・となっていくのも、フット・イン・ザ・ドア・テクニックが入っています。

このように、私たちの身の回りには「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」があふれていると気づき、引っかかったフリをしながらも留意しておくことが大切だと思います。

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2017-8-18

    20代のうちに「お金の教養」を身に付けたほうが良いわけとは?

    20代と80代の大きな差は、気力・体力的にやり直しがきくかきかないか?の差です。 20代はまだ…
  2. 2018-7-22

    【必読】お金持ちになるコツ(願望の叶え方)

    英語を話せるようになりたければ、英語を話せる人に近づき、教わることがコツの一つです。 スペイン…
  3. 2017-3-13

    最初は易(やさ)しいことから始めよう

    人は、時間をかけて得る結果をあまり選ぼうとしない傾向があります。 できればすぐに得られる結果の…
  4. 2017-11-16

    事業が不振だった時の事業報告書は要チェック!

    上場企業では、事業年度ごとに必ず決算短信を提出して広く投資家の人の目に触れるようにすることが義務付け…
  5. 2022-10-11

    実践しない戦略は絶対に実現しない

    Things may come to those who wait,but only the thi…
  6. 2018-1-26

    1ヶ月「5万円収入増」の仕組みを作る方法とは?

    サラリーマンが給料を「月額5万円アップ」しようとしても、給料は自分の直接のコントロール下にないのでそ…
  7. 2023-7-2

    ふるさと納税は納税というより「寄付」ですが・・・(お金持ちになる秘訣)

    数年前から「ふるさと納税」をしてフルーツなどの返礼品を受け取っています。 先月はサクランボや桃…
  8. 2020-4-25

    環境の変化に対応しなければ生き残れない

    かつてダーウィンが『進化論』で説いたこと =「生き残るのは強いものでも優秀なものでもなく変化に…
  9. 2019-4-2

    企業を選ぶ際の「生きがいと働きがい」

    今の時期、大学新4年生は翌年の就職に向けて企業の会社説明会に数多く参加します。 それぞれの企業…
  10. 2017-4-5

    「間違わない」ことより「間違いに気づく」ことが大切です

    人は誰だって間違うときがあります。 完全完璧な人間なんていません。 大事なのは「間違った…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る