「読書の秋」と言われて久しいですが、本の読み方にはいろいろあります。
私は速読という技術を持っていないので、本を読むときは最初のページから普通にゆっくり読んでいきます。
そして、マーカーは引きませんし折ったりもしませんから、基本的に私が読んだ後の本はキレイなままです。
本を汚さないようにマーカーは引きませんが、付箋を貼ることはよくします。
中には「マーカーを引く」ことが習慣になっている人もいると思います。
そういう人は黄色とか、ピンクとか、緑等のマーカー(蛍光)ペンで、自分の気になったところに線を引きます。
でもそうすると、次にもう一度その本を読もうとしたときにちょっとしんどいものがあります。
なぜなら、そのマーカーを引いたところにどうしても意識が向いてしまうからです。
マーカーペンで線を引くこと自体はいいのですが、その本をもう一度読み直すのには適さない!・・・ということです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなマーカーペンを引く人が同じ本を読むときはこうすれば良いと思います。
「2回目はその本を新たに買い直して読む」というやり方です。
こうすれば、当たり前ですが1回目にマーカーを引いたところを気にせずに読むことができます。
2回目に読むときもまたマーカーを引けば良いでしょうね。
そして、1回目と2回目で同じところにマーカーを引いたか、それとも違う箇所に引いたかをチェックすると面白いことに気づけます。
同じところに引いていたら、1回目からあまり成長していない、ということです。
2回目には全然違うところにマーカーを引いていたら、それなりの成長をしたことが証明されますし、2回読んだ甲斐があった!と言えます。
もしも、2回目にはマーカーを引くことが全くなかったとすれば、完全にその本に書かれていることをマスターした! と言えます。
難点は出費が嵩(かさ)むことですが、2回目は古本屋で買うなどちょっと工夫すれば多少出費を抑えられます。
・・・・・・・・・・・・・・・
どうしても同じ本を2冊買うのはイヤだな・・・という人にはこういう手があります。
1回目にマーカーを引くときに「色なしのマーカー(無色ペン)」で線を引きます。
最近は線を引いても目には見えず、ブラックライトを当てると光って見えるという便利なグッズもあります。
そうした文具を使えば、「同じ本」で何度でも前回引いたマーカーの箇所を気にせずに読めます(ただし、前回マーカーを引いた箇所の比較ができません)。
読書・・・ただ本を読むだけなのですが、ちょっとした工夫でその効果をアップさせることができると思います。
意表を突く本の読み方かもしれませんが、大事なのは何でも「仕組みをつくること」にあると思います。