生命保険に入る・入らない・・・と言ったときに出てくる言葉の一つに「万が一」というのがあります。
セールストークとしては「万が一の時のために入っておきましょう!」です。
何となくそのとおりに思えるのですが、一歩進んで、その「万が一って何?」・・・と考えると、思考がより深くなります。
果たしてその「万が一」という言葉が意味している範囲はどんなものなのか?
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人生のほとんどの場合において、「万が一」のときに必要になるのは「お金と時間と方向性」です。
これら3つの要素が完備されているなら特段問題ありません。
働けなくなった・・・死亡した・・・という万が一のときに必要になるのは「現金」です。
現金が十分にあれば保険は不要です。
十分になくても、保障制度等によってカバーされているならそれを超えた保険は不要となります。
現金が必要になるのは残された家族(遺族)であって、亡くなった本人ではありません。
本人中心に考えるのではなく、家族中心に考えることが大事ですね。
時間が解決してくれることもあります。
方向性がはっきりしていれば、万が一のことがあっても乗り切ることができます。
「万が一」・・・という営業トークには、善意による不安の提供(押しつけ)が隠れているのかもしれません。
万が一・・・を想定して考えておくことはとても大事なことだと思いますが、いたづらに言葉に振り回されるのではなくて、言葉の奥にある「本質的状況」をしっかりとらえて検討・考慮することが大事だと思います。