多くの人は同じことをずっとしていると飽きてきて、違うことをしたくなったり、今していることを止めたくなったりします。
人の脳は「快」を求めて「痛み」を避けたがる・・・という原則があります。
同じことをしているとそれが最初は「快」であっても徐々に「痛み」に変わっていくわけです。
どんなに好きな事、好きな食べ物でも行き過ぎると「痛みが伴う」わけで、そのため人は同じことばっかりすることが苦手です。
現象面だけを見れば、人は易きに流れてしまう・・・と見えます。
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「タマゴを割らずにオムレツはつくれない」と言われるように、物事には順序/プロセスがあります。
そして、時にはそのプロセスで何らかの痛みを伴います。
たとえ自分で立てた目標であっても、人は行動動機を維持して、強いモチベーションを持っていなければ、その目標に向けた行動をストップさせてしまいます。
なぜなら、そこに「痛み」が生じてしまうから・・・痛みを超えるだけの動機が不足しているから・・・です。
でも、順序・プロセスが大切であり、いきなりワープして目標達成!とはなりません。
また、自分で立てた目標に向かって行動することを止めたとしても、誰からも叱られないし、金銭などを失うわけでもありません。
だから、頭ではわかっていてもついつい怠けてしまうのが人間です。
そういうことに歯止めをかけるコツが仲間です。
しかも、同じ目標を目指す仲間です。
仲間がいてくれるとモチベーションを維持しやすくなり、飽きたところ(痛み)に別の刺激を与えてくれて再び「快」を取り戻せます。
一人ではサボってしまうことが多くても、自分に注意をしてくれたり、励ましあってくれる仲間がいるとサボることをしなくなります。
会社組織ではそれが上司や先輩社員だったりしますが、プライベートの目標では自分で仲間を作るしかありません。
もちろん、仲間がいなくてもサボることなく自分で自分を律して行動できる人はそれで十分なのですが、時に弱くなってしまう自分を理解している人はやはり仲間を見つけることがコツだと思います。
自分の目指す道はどんなものなのか?
ちょっと立ち止まって再認識して、それと同じ道を目指している人を見つけるために各種セミナーに参加する・・・という手もあります。
ネットで見つけて情報交換をするという手もあります。
何かを始めるなら、始めると同時に仲間を見つける努力も並行して行うことは大切だと思います。
オムレツをつくるときには、「タマゴを割って、タマゴを溶いて、油を引いたフライパンに流し込んでつくっていく・・・」ように、物事は一足飛びに結果を求めるのではなくて、順序を大切にして行動することが大事だと思います。