勝負ではもちろん「勝つ」と嬉しいのですが、最初から弱い相手と戦って勝ってもあまり嬉しくないし、面白くありません。
なぜなら、勝って当たり前すぎて誰からも評価されないからです。
自己重要感を満たすことができないわけです。
実力が伯仲していて、負けても不思議ではない相手と戦って勝つと、周りも驚いたり称賛してくれるし、自分でも一歩成長した気になれて嬉しいものです。
また、そうすることで一段本当に強くなることができて実力が上がります。
強くなりたければ、悔しいけれども負けることも覚悟しなければいけないような自分よりも強い相手と対戦することが大事ですね。
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人生でも同じことが言えます。
自分よりもレベルの低い人、役職の低い人、スキルの低い人だけを相手にして、自分がその中では一番優れている・・・と思っていても全然面白くないし、楽しくありません。
浮かれているのは最初だけで、その状態に満足していると、どんどん自分のレベルが下がっていきます。
自分よりレベルの高い人を見ようとすることが大切です。
「自分よりレベルの高い人を見ようとする」のと「自分よりレベルの低い人を見ようとしない」というのは似ていますが若干違います。
前者は積極的な姿勢で、後者は消極的な姿勢が見え隠れしています。
「上を見る」のと「下を見ない」のは首から上の動作が似てはいますがやはり違いますね。
大事なのは「下を見ない」ことではなく、「(下を見てもいいので、それ以上に)上を見る」ことだと思います。
自分よりもレベルの高い人を見るクセをつけておかないと、類は友を呼ぶでいつの間にか今の自分と同じような人の環に入っていってしまいます。
井の中の蛙・・・現状維持のワナに陥らないように、上昇志向を持つことはやはり大切ですね。