聞いた話ですが、ソフトバンクグループの孫正義さんは、昔、あるときにアメリカのアマゾン・ドット・コムの株式を取得する機会に恵まれたそうです。
それはアマゾンがまだまだ小さかったころの話だそうですが、それゆえアマゾン株式全体のうちの3割を1.3億万ドル(約150億円)で取得できる条件だったとか。
しかし、孫さんはそのうちの一部の金額をどうしても用意できなかったため、泣く泣く取引を断念したそうです。
まあ、後からになって、しかも外部の人がそれをあーだこーだという資格はありませんが、今のアマゾンの規模を思えばもったいない話だったと言えます。
アマゾン株式の3割を取得していたなら数十兆円以上の資産になっていたと思われます。
数十億円足りないばかりに数十兆円を逃してしまった・・・というタラレバの話ですが、ここまで大規模な話ではなくても、一般的な中小企業や個人レベルでもこれに近い事例はよくあると思います。
月数万円の顧問料を用意しなかったためその数十倍もの支出を被った・・・とか、社員の残業代を不正に隠したために社会的責任を負うことになった・・・とか、数千円の保険料をケチったために数十万円~数百万円の出費がかさんだ・・・とか、有料セミナーの数千円を惜しんだために本来であれば得られたであろう貴重な情報や知識を得ることができなかった・・・など。
そのとき/その局面では確かに無理だった・・・用意できなかった・・・ということを誰も咎めることはできませんが、世の中には「それが本当のビジネスチャンスであればたとえ無理してでもお金をかき集めてチャンスを掴む」ということに貪欲にならなければいけないときがあるものです。
基本的には、同じチャンスなんて二度とない・・・と認識しておくほうがベターです。
「今」という好機を逃したらチャンスはもう二度と来ないという一期一会にも似たような気持ちで日々を過ごすことは大切なことだと思います。