若い頃は、仕事が忙しくてとても学芸などに時間を割く余裕はない、という人が多いと思います。
実際、私自身もそうでしたし私の周りもそういう人がほとんどでした。
でも、時代は変わり昨今は「働き方改革」が声高に叫ばれるようになり、徐々に「仕事以外のことに自分の時間を費やせる人」も増えてきたかもしれません。
残念なのは、せっかくのそうした余暇の時間なのに、結局「副業に充てなければいけない/副収入を得るための別の仕事をせざるを得ない」といった傾向も根強くあることです。
まあ、これもまた時代の流れなので仕方のないことですが、いつの世も「時代の変化に自分を合わせて自分自身も変化する」という姿勢は大切です。
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日々、多少なりとも「勉学・勉強」に時間を割き、自分の成長を目指すことを絶やさないことが大事です。
かつて、本居宣長(もとおり のぶなが)は35年の年月をかけて『古事記伝』44巻を著しましたが、彼は昼間は医者として勤め、夜は弟子たちに古典の講義を行いながらその暇(いとま)に古事記伝を著したと言われています。
まあ、そんな昔の人と比べてどうこうというのはあまり現実的ではありませんが、でも、そうした意識を少しは持って、無駄に人生を生きない/無駄に仕事だけに追われない・・・という自分なりの哲学を持つことは大切だと思います。
『老子』には大器晩成という言葉があります。
一般にも馴染み深い言葉で、年齢を重ねて頭角を現わしてきた人を指したり、なかなか真価を発揮できずにいる人を期待を込めてそう表現したりします。
時間は有限ですが、若いときには「時間は無限」に思えるものです。
その「無限に思える時間」でさまざまな能力を開花させ、また豊富な人生経験を積んで自分の生き様として人生の糧に培っていくことが可能です。
日々成長を忘れず、たとえ0.2%程度であっても構わないので「昨日よりも今日の自分のほうが伸びた/成長した」と言えるように生きていきたいものですね。