
人は誰しも「長期目線」と「短期目線」をもって生きています。
違うのはその使い方=物事をとらえるときにどちらの目線で強くとらえているか?・・・です。
同じ出来事・物事を見ても、ある人はそれを長期目線でとらえて対処し、別の人は短期目線でとらえて対処します。
どちらが良い・悪いはなく、結果的にどちらのほうがベターかベターでないか・・・だけのことです。
長期目線者は、一見すると何の関係もないように思えることもまわりまわって当初は思いもしなかった影響・結果をもたらすということを肌感覚で気づいています。
バタフライ効果とも言います。
たとえば、昔からの逸話にこんなのがあります。
【風が吹けば桶屋が儲かる】
強い風が吹くと砂ぼこりが舞い
→ 砂が目に入って失明してしまう人が増え
→ 失明した人は三味線を弾くようになり
→ 三味線に張る猫の皮が必要になって
→ 猫の数が減り
→ 猫が天敵のネズミが増え
→ ネズミは桶をかじるので桶の需要が増え
→ 桶屋(おけや)が繁盛する
現代の感覚で言うとかなり強引な話ですが、でも、言いたいのは物事には因果関係が隠されていて、その関係性に気づける人は先見性がある・・・ということです。
目先の失敗の事象も、短期目線では失敗でも長期目線では成功へのプロセスの一部分ということはよくある話です。
仕事上での大きなミスも、短期目線では冷や汗モノですが、長期目線では良い教訓話だったり、話のネタとして有効だったりします。
短期目線で自分を追い込んで卑屈になることはもったいないことで、そんなときこそ余計に長期目線を持つと良いと思います。