
「眼聴耳視(がんちょうじし)」という言葉があります。
今から800年ほど前(鎌倉時代)、曹洞宗の開祖である道元禅師が述べた言葉だそうです。
意味は、目で見たものや耳で聞いたことに騙されないで内なる本心・本願を聞きなさい、ということ。
表面的なことに惑わされず、本質をとらえることが大事だ・・・ということです。
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見せかけと本当の数字の違いに「売上」と「利益」があります。
言うまでもなく、売上と利益はイコールではありません。
売上から費用を引いた先に「利益」があります。
そして、経営では「利益」のほうがより重要であり、売上は利益を導くための手段のようなものです。
ここをよく知らない人を騙そうと、やたら売上のほうばかりを強調した商材・セールス活動も存在しているので要注意です。
数字はウソをつきませんが、ウソつきは数字を使って人を惑わします。
数字を適切に読めない人は、感情や雰囲気で「カン違い」をして決断してしまう傾向があります。
この「カン違い」こそ失敗の根源です。
逆に、数字を根拠に論理的に見抜ける人は長期的に勝ち残っていけます。
数字はウソをつかないけど、数字を読み違えると、自分自身がウソを信じてしまうことになりかねません。
論理的思考を磨き、数字を適切に読む・・・という姿勢は大事です。
見せかけの数字と本当の数字にはよくよく留意して臨む意識を普段から持っていることが身を守ってくれると思います。